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POWER PUSH! 2019年12月のアーティスト
ナイトタイマー / SIX LOUNGE

ナイトタイマー / SIX LOUNGE

アーティスト

プロフィール

大分県発日本語ロックバンド。(現在も大分在住)
2012年 Gt.Vo ヤマグチユウモリ Dr. ナガマツシンタロウを中心に結成。2015年 Ba. イワオリク加入。

2019年 前年から年をまたいで、ワンマンツアー SIX LOUNGE ONEMAN TOUR “LOVE” 2018 2019 を開催。東京・マイナビBLITZ 赤坂 即完ほか、各会場ソールドアウト。6月に6公演(新木場 STUDIO COAST 、 Zepp Fukuoka ほか)ワンマンツアー in LOVE を開催。

2016年3月に発売した「東雲」以来、3年半ぶりのリリースとなるフルアルバム「THE BULB 」(読み:ザ バルブ)を12月11日(水)にリリース!

Power Push! Interview


大分の3ピース・ロックンロールバンド・SIX LOUNGE。現在、12月期のPOWER PUSH!としてオンエアされている「ナイトタイマー」は、わずか3分に満たない曲の中に彼らが体現するロックンロールの衝動とロマンがありったけ込められたキラーチューンだ。同曲がリードトラックとなっている最新アルバム『THE BULB』のことも交えながら3人に話を聞いていく。

TEXT: 風間大洋 PHOTO: 関口佳代

ー今回、スペースシャワーTVのPOWER PUSH!に選ばれたナイトタイマーは、12月11日にリリースされたアルバム『THE BULB』のリード曲です。まず、2016年の『東雲』以来およそ3年半ぶりにフルアルバムをリリースするにあたっては、「ようやくフルアルバムを出せる」という感覚なのか、それとも自然にやっていたらこれくらいの期間が空いたのか、どちらでしたか。

ヤマグチユウモリ(以下、ヤマグチ):どっちもかもしれないですね。やっと出せる感もあるし、わりと自然な流れでやってきた過程でのフルアルバムでもあるかなぁと。

イワオリク(以下、イワオ):うん。

ナガマツシンタロウ(以下、ナガマツ):そうですね。

ー去年にはミニアルバム2作、今年に入ってシングル2作をリリースしているので、フルアルバムを出すのと同じくらいの曲数は発表してきてますよね。それがこのタイミングでいよいよフルアルバム制作へと向かったのは、なにかキッカケはあったんでしょうか。

ヤマグチ:まあ、シングル、シングル、フル、みたいな戦略的なこともあったっぽいんですけど。シングル曲があって、リードの曲が入ってフルになる、みたいな流れを作りたいという話をもらって、それは全然いいなと思いました。それに普通にフルを作りたかったんです。今年の頭くらいからシングルの曲をずっと作っていて、同時にいろんな曲もワーッとできていたので、それを同時に出せたらいいなっていう感覚でした。

ーアルバムの制作期間を設けて集中的にやるというわけではなく、自然と曲が出来ていったんですね。

ヤマグチ:ライブしながら作っていくっていう一連の流れでしたね。。(以前は)期間を設けて急かされて作ったこともありますけど、今回は特にちょくちょく作りながら溜めていったものが多いです。

ー最初の段階で「どういうアルバムにしよう」というイメージはありました?

ナガマツ:いや、特になかったです。

ヤマグチ:基本的にイメージはなくて、毎回ベストアルバムじゃないですけど、いつもそういう感覚です。

ーなるほど。では出来上がってみてどういう作品になったと思います?

ヤマグチ:名刺代わりの、俺たちの今の名刺代わりになるような一枚がここでできたなっていうか、新しい曲のベストアルバムっていう感じはありますけね。新曲いっぱいのベストアルバム。

ナガマツ:うん。常にその場その場で一番良いものができてきて、それが今年一年で溜まって。それを出せた感覚ではあるのかなと。

ー「勝負曲集・2019」みたいなことなんですね。

ヤマグチ:ああ、そうですね!

イワオ:トドメの一撃くらいの。今年シングルを2枚出して、それを入れつつの「2019ベスト盤」というイメージは確かにあります。

ーリード曲の「ナイトタイマー」はアルバム全体の中ではどのくらいのタイミングでできたんですか。

ヤマグチ:「幻影列車」(2019年9月)を出してすぐくらいですかね、多分。

イワオ:いや、「幻影列車」作るときにはもうあったような。「天使のスーツケース」(2019年5月)と同じくらいかな。

ヤマグチ:あ、そうか。

ナガマツ:この曲、最初はアコギでサビのメロディくらいまであって。すごいキャッチーで気に入ってたんです。作っているときはアルバムのリードになるとかは分からなかったですけど、仕上がってきたらあらためて「良いな」と。

ーこの曲がPOWER PUSH!に選ばれた感想としては?

ヤマグチ:いや、POWER PUSH!に選ばれたことを分かってなかったんですけど……POWER PUSH!って何ですか(小声)。

スタッフ:スペースシャワーTVで12月にたくさんMVを流すアーティストが、毎月1アーティストだけ選出されていて。過去にはBUMP OF CHICKENとかSuperflyとか、RADWIMPSも選ばれた、登竜門的な企画です。

ヤマグチ:おおー。いっぱい流してもらえることはとにかく嬉しいです。

ー基本、1アーティスト1回だけなんですよね?

スタッフ:そうです。2回選ばれることはないです。

ヤマグチ:あ、じゃあもう、2回目を目指します(笑)。

イワオ:もう、全力でスペシャさんにゴマすりに行きます!

ナガマツ:こういう攻撃的な曲がPOWER PUSH!に決まって、いろんな人が聴くのは嬉しいなって思います。

ーまさに今言ってもらったように「ナイトタイマー」って攻撃的で、短いし勢いもある曲です。ただ、SIX LOUNGEは決してそういう曲ばっかりでもないじゃないですか。もうちょっと歌メロを聴かせるタイプの曲もある中で、1アーティスト1回限りの推される曲がこういう曲になったことは、バンドとして喜ばしいことですか。

ナガマツ:そうですね。

ヤマグチ:大変喜ばしいです。攻撃的ですけど聴きやすくて、ちょっと中毒性もあるような感じなので、こういうところでいっぱい流してもらう曲として合っていると思います。

イワオ:たしかに。これきっかけで爆売れしたいですね。もう、スペシャに作ってほしいです、『THE BULB』だけのテレビを(笑)。で、毎回エンディングに「ナイトタイマー」流して。

ーいいですねぇ。実際、すごく人を惹きつける力のある曲だと思いますけど、自分たちの中のどういう面を出せた曲だと思いますか

ヤマグチ:新しいことはやりつつ、SIX LOUNGEっぽい曲だなとは思うので、そこじゃないですかね?

ー今作からの新しいことでいうと例えば。

ヤマグチ:歌詞の部分だったりとか、俺は新鮮に感じたりしました。

ーシンタロウくんとしては、意図的に今までと変えようとしたんですか。

ナガマツ:そこから始めました。サビがキャッチーなメロディで耳に残っていたので、そこから言わせたい単語と歌ってほしい単語を考えて。Aメロは言葉遊びとか口当たりの良さで言葉を選んでいったんですけど、その作りかたは今まであんまりしていなかったし、いろいろ出てきた言葉から、最終的にどんな世界観かがわかってくるような、そういうものも作ってみたくて。

ーそんなにつじつまを合わせようとした歌詞には見えないし、意味とか理由とかよりは、語感とか脳内に浮かんだイメージに忠実なものなんだろうな、という印象はありました。

ナガマツ:そうですね。「こう」とは言っていないけど「なんとなくそうなんだろうな」っていうのが見えてくるような。で、曲も短いしサクッと一瞬で過ぎていく感じのイメージですね。

ー以前は短い曲であっても、もっとストーリーみたいな流れが存在したわけですか。

ナガマツ:うん。そういうのも良いけど、もうちょい違うものもできるんだろうなと思って挑戦して、出来上がってみて、思った通りになったというか。ちゃんと作りたかったものが作れた感覚ですね。

ーそんな歌詞を歌うにあたって、感覚は今までと違いましたか。

ヤマグチ:そうですね。俺、物覚えが悪くて歌詞とかもたまに飛ばしちゃうんですけど、「ナイトタイマー」はバシッとハマっていて一回インプットできているので、全然飛ばなくて。なんか、一番と二番でニュアンスが違う歌詞とかだと覚えづらいんですけど。

ー混ざっちゃったりとかね。

ヤマグチ:そうですそうです。そういうのが一回もなくて、未だにライブでも飛ばしてない。口の動きとか体でもう覚えている気がして、そういうところでも新しい発見でしたね。それがお客さんにもあればなと思います。

ー曲を作っていく作業としては、セッションぽく固めていくんですか。

ヤマグチ:いや、わりと俺が曲を持っていって2人に聴かせて、後日また合わせてっていう繰り返しですね。

ー持って行く時点で各パートがどんなことをするのか、ある程度決まっています?

ヤマグチ:あんまり決まってないですね。結構丸投げが多くて、「ここのリズムをこうしてほしい」とかはたまにあるから、それは伝えるんですけど、それ以外は全然です。

ー今回でいうと各楽器はどんなアプローチをしましたか。

イワオ:(自分を)追い込んでるかもしれないです。今回はわりとその、レコーディング直前まで何も考えずにいて、結構その場でバッとやる、みたいな。考えすぎちゃうと「いらないことしちゃったな」みたいなことが今までもあったりしたので。レコーディングの環境も変わって、ベースとドラムは1発録りで録る感覚でいたので、その場でドラムに合わせて考えたりしたかもしれない。今回は瞬発力でやった曲が多いです。

ーシンタロウくんはどうでしたか。

ナガマツ:シンプルにノリやすく、みたいなテーマで、ドラムは下手なことをせずにお客さんも自分もノリやすいようなイメージですね。

ーそこにカッティング主体のギターが入ってくるのがまた良いですよねぇ。

ヤマグチ:あざす! やっぱりギターは一本で、僕は完全に一本にしたかったんですけど、サビがちょっと寂しかったのでもう一本重ねたら良い感じになったし、シンプルにはできたかなって。

ーソロとかもカッティングで押しまくっています。

ヤマグチ:(アベ)フトシ!って感じですよね(笑)。

ーまさにそれが最高でした。こういう曲を作るときと、もっとコードに展開があってメロを聴かせるような曲を作るときで、使う筋力や脳みそって切り替わるものですか。

ヤマグチ:いや、基本は一緒だと思います。あ、作っている途中で自然と変わっているのかもしれないですけどね。曲のどこを目立たせたいかによって。

ーじゃあ、作っていく中で曲調が変わっていくこともあると。その点でいうとこの曲はずっとこうですか?

ヤマグチ:テンポはだんだん速くしていった気もします。録りながら。

ナガマツ:そうだね。

ー先ほどの「ナイトタイマー」の歌詞についての話でいうと、シンタロウくんの頭の中にある何かしらのビジョンを、言葉として置いていく作業だったということなんですけど、MVはそれを具現化・視覚化していったものと捉えていいですか。

ナガマツ:あれは監督が案を2つ送ってくれて、1個目は忘れたけど、監督とダンサーさんと3人で話してこっちが良いってなって。

ー清水舞手さんが踊るというのは最初から決まっていたんですか?

ナガマツ:最初は女性ダンサーの予定だったんですけど、女の人を出すのが俺はなんか嫌で。っていうときにちょうど話があって、イメージも合うし世界観がわかりやすくなるなぁと。

ヤマグチ:ダンスも曲に合わせて作りながら、その場所の感じにも合わせて、ほぼほぼ即興みたいに踊ってくれたらしいです。ダンスシーンがカッコよかったので、もう少しあっても良かったなと思うんですけど。

イワオ:圧倒されました。ダンスとか、あんまり生で見たことなかったんですけど、すげえ良かった。俺らが先に撮って、そのあとダンスを撮ったから、「ダンスだけの方が良いかな」とかも思ったくらい(笑)、惹き込まれるダンスだったので。

ー決していわゆるダンスミュージックっぽくはない曲に、本能的な踊りがハマるっていうのは素晴らしいですよね。香港みたいな多国籍感あるロケーションも良いですし。

ヤマグチ:そのイメージで最初言ってたんですよ。

イワオ:「香港で撮りたい」って言ったんですけど、お金がないからって言って……(笑)。

ー(笑)。でも正解ですよ、後ろの看板の文字を見なかったら日本だとわからない。ちなみにこの曲に限らず、自分たちが曲に対して持つイメージって、映像を撮るときに意識したり意見を言ったりします?

ナガマツ:曲によりますけどね。完全に任せたものもあれば、3人で「こうがいい」みたいに言うものもあったりします。

ーさて、年明けからはツアー『SIX LOUNGE TOUR 2020“THE BULB”』も控えてます。渋谷クアトロから始まり、大きいところをいくつかやるというよりも、細かく本数をまわるツアーですけど、何か意識したことはありますか。

ヤマグチ:ワンマンは結構やったので、対バンツアーをしたいっていうのがまずあって。「やりたいライブハウスはあるか」って聞かれていくつか出していったのと、対バンは100%3人で案を出し合って、そのバンドを誘った感じでした。

ーどんな自分たちを見てほしい、とかはありますか。

ナガマツ:いまちょうどスタジオに入ってる段階で、セトリも決めつつなので……

ヤマグチ:まだイメージを作っている段階ですね。

ー期待してます。そのツアーから始まる2020年はどんな年にしたいですか。

ヤマグチ:ええー……家庭菜園したいですねえ。ミニトマトを育てたいなと思ってます。

ーなんで(笑)。

ヤマグチ:好きなので(笑)。やっぱこう、その方が美味しいかなと思うし、また一個大分に帰る楽しみも増えるかなと思って。

ー「こないだはまだ青かったのに、すっかり赤くなってー」みたいな?

ヤマグチ:いいっすねえ! 名前とかつけちゃったりして。

イワオ:気持ち悪!!(笑)

ーリクくんは。

イワオ:今、『ロンバケ』を見終わって、『ラブジェネ』を見てるので……

ヤマグチ:お前、そればっかり言ってるな。

イワオ:だからいろいろ経て、『HERO』まで見終えたらいいなと思ってます。

ーそれはキムタク縛りなんですか(笑)。

イワオ:そうです。カッコいいんで。昔のやつからずっと、『ロンバケ』が96年で、その次の年が『ラブジェネ』なので、それをちゃんと時系列ごと、キムタクの成長とともに見ていこうかなっていう(笑)。

ーはい(笑)。じゃあ、シンタロウくん、お願いします。

ナガマツ:……バンドのことの方がいいですよね?

ーそうですねぇ。

ナガマツ:安全に、楽しくツアーを回りたいですね。で、また次もカッコよくやっていけたらと思います。

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【SIX LOUNGEのルーツミュージック】

ヤマグチユウモリ
吉田拓郎 / 元気です。

吉田拓郎さんの『元気です。』っていうアルバムを初めて買ったんですけど、アコギを始めたときに教えてくれた人がフォークソングが好きだったからで、それが入りです。フォーク大全集みたいな本からいろいろと曲を弾いていくうちに拓郎さんの曲が多くなって、それが入ったアルバムを探して買ったのが始まりです。最初は「聴きたい」よりも「弾いて歌いたい」の方が強かった気がするんですけど、今聴いたらその当時とはまた違った聴き方ができて、めっちゃ良いですね。

イワオリク
The Beatles/Help!

最初に自分が買ったのは嵐なんです。小さい頃からピアノをやっていて、まあ、やらされてたんですけど、『スタンド・バイ・ミー』とかの映画音楽は自発的に弾いてました。ベースラインを永遠に弾いてて、お母さんがメロディを弾くみたいな。あと、親が好きだった昔の洋楽とか映画の影響はやっぱり大きかったですね。ビートルズの『Help!』のアルバムはめっちゃ聴いてました。

ナガマツシンタロウ
QUEEN/Greatest Hits

クイーンの『Greatest Hits』ですね。それと同じ内容のビデオ集もあって、それを観てからドラムを始めたので。一番かっこいいのがドラムで、顔もカッコよかったし、あの時代のステージセットってドラムが一段上の方にあるんですね。だから目立つし、ロジャー・テイラーはコーラスも採るのでよく映る。機材も多いから観ていておもちゃ感覚でワクワクして、その頃からずっとドラムを真似したり覚えていきました。あれから好きになるバンドは何かしらドラムがカッコいいバンドです。

番組情報

POWER PUSH!

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毎月注目アーティストの一曲をピックアップし、 そのミュージックビデオをヘビーローテーションでオンエア!

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