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POWER PUSH! 2015年7月のアーティスト
StaRt / Mrs. GREEN APPLE

StaRt / Mrs. GREEN APPLE

アーティスト

プロフィール

大森元貴の類いまれなる個性、トリッキーでパワフルな若井滉斗のギター、メロディアスな藤澤涼架のシンセ、歌える女性ドラマー山中綾華が刻む躍動感溢れるビート、新加入大人のエモーショナルなベース、髙野が織りなすライブは激しさと優しさが交差する、感情を揺さぶり続ける次世代型ロック。驚異的な成長を見せながら進化し続けている今話題のバンドである。

オフィシャルサイト

▼ Mrs. GREEN APPLE - StaRt

Power Push! Interview


期待の新星、という言葉がここまでしっくりくるバンドというのも珍しいのではなかろうか。各方面で話題になっている5人組バンド・Mrs. GREEN APPLE(ミセスグリーンアップル)。作詞・作曲・編曲、そのすべてを手がける大森元貴(1996年生まれの18歳!)の類稀なるポップセンスと楽曲性の高さに惹かれて集まったメンバーたちが奏でる新人若手バンドらしいフレッシュ感&キャッチーで耳に残るメロディには未来しか感じない! Power Push!でオンエア中の「StaRt」を中心に、バンドのこと、今後のヴィジョンなどを語ってもらいました。

Text_加藤蛍 Photo_依田純子

大森元貴の音楽性に引き寄せられるように集まった最強の5人組!

―Power Push!として「StaRt」がスペシャでオンエアされているのはご覧になりました?

大森元貴(Vo.Gt.):観ました! テレビの画面に映る自分を観るっていうのがはじめての経験なので、不思議な気持ちですね。
藤澤涼架(Kb.):自宅では観られないので、実家の母が録画したものを送ってくれました。『映ってたわよー!』って。
髙野清宗(B.):実感はないけど、周りの人に言ってもらえるとうれしいですね。特に僕はMVの中でホラ貝を吹いたりと新しい挑戦をしたので(笑)
大森:30万円くらいする本物のホラ貝を借りてきてもらったんですよ(笑)。今回のMVは合成部分をグリーンバックで撮影したんです。でも、グリーンバック自体、映画の撮影とか、プリクラでしか見たことがなかったからどんな仕上がりになるのか想像つかなくて。特にベースとギターは演奏シーンで動きすぎて監督を困らせていて。
若井滉斗(Gt.):気付かないうちにどんどん動いてフレームアウトしてたらしくて(笑)。楽器を動かさずに演奏シーンも難しかったし、緊張しました。
山中綾華(Dr.):多くの方に観ていただきたいメジャーデビューっていうタイミングでPower Push!に選んでいただけたことは、すごくうれしかったです。

―ミニアルバム「Variety」でメジャーデビューを果たしたみなさんですが、バンド結成から2年弱とかなりのスピード感ですね。どんな経緯で集まった5人なんですか?

大森:僕が16歳のときに結成したんですけど、もともと僕と若井が中学の同級生で。お互いギターを弾いていたので、その流れでバンドを組んで、あとは友人・知人づてにメンバーを探していきました。
藤澤:大森のことは、すごいヤツがいるぞっていうのは知っていたので、誘ってもらったときはうれしかったですね。
山中:私は専門学校に進んでドラムをやろうと思っていた矢先に、ドラムもコーラスも出来るこを探しているってことで声をかけられて。楽曲を聴かせてもらったんですけど、この年齢でこんな歌詞が、こんな曲が書けるんだっていう事実に、良い意味で化け物じみたものを感じて、純粋にミセスの音楽性のファンになってしまって。一緒にやりたいなって思いました。
髙野:僕は一番最後に入ったんですけど、オーディション形式で面接などがあったんですよ。バンドのサポートをやったりバックバンドは経験があったんですけど、自分自身がバンドに入ったことがなかったので、ある意味挑戦でした。しかも僕が一番年上だし、当時は普通に社会人と並行していたので、スーツのままスタジオに入ったりして。
大森:着てたね、スーツ!
髙野:そうそう(笑)。最初は年齢差が気になったけど、一ヶ月くらい経ったら普通になりました。
大森:インディーズデビューも今年だったので、一気にいろんなことが進んで気持ちがバグりそうになるときも正直ありますけど、元々メジャーデビューという目標を見据えて結成したバンドだったので。流されちゃわないよう、メンバーで集まって話し合いはしょっちゅうしてます。
若井:みんな普段はワイワイしてますけど、スイッチをパチッと切り替えられるタイプなので、始まったら集中しますね。

直訳すると“青りんご婦人”。“ミセス”って覚えてもらえたらうれしいです!

—若井さんは大森さんと幼馴染ということですが。

若井:そんなに仲よかった訳じゃないけど…(笑)
大森:僕が、好きじゃなかったんですよ(笑)。だって、若井はサッカーもうまくて、女子とも仲良くやれるような感じで、インドア派の僕にはまぶしくて。でも、学校に行かなかった僕を毎日家まで迎えに来てくれてて。特に何かがあったとかではなく、小6で曲作りを始めたときから、プロでやっていきたいっていう明確な目標を持っていたから自分に何が足りなくて、何が必要なのかも明確だったから、そっちを優先させたくて。家で音楽作ってました。

—Mrs. GREEN APPLEっていう少し風変わりなバンド名はどこから来たものなんですか?

大森:ファミレスに集まって考えたんですけど、イメージが容易に浮かびやすいものの名前と、抽象的な言葉を混ぜたいなって思っていて。グリーンアップルってさわやかで、赤くなる前の未熟な感じも合っているかな、と。そこに、ミセスを付けたのは、完全に言葉の響きですね。自分でもあまり説明できない(笑)
藤澤:直訳すると“青りんご婦人”だからね。
山中:よく、ガールズバンドに間違われることもあります。でも、“ミセス”って略してくれる方が多いから、覚えてもらいやすいのかなって。

—大森さんが楽曲のすべてを手がけておられますが、曲作りで大切していることは?

大森:ある程度、聴き手にゆだねることは意識しています。正解を見せるっていうよりは、考えるきっかけになる要素をいくつも入れるけど、あえて言い切らない。答えは何個あっても良いと思うので、それぞれで解釈してもらえたらなって。僕、デモが上がるとメンバーのグループLINEにUPするんですけど、こんなに身近なメンバーでさえも、それぞれの感想が違ってくるから、面白いですね。
藤澤:そのデモが送られてくるタイミングがすごいんですよ。夜中の2時とかに来て、次の日の10時からスタジオで合わせるとか、ザラにあります。
山中:一番すごいときは、スタジオ入る2時間前に来て、移動中に覚えて、すぐスタジオとかね。
大森:僕が楽譜を書けないから、メンバーには耳コピみたいな感じで掴んでもらっていて。歌詞はもちろん、アレンジもベースラインやピアノも入った状態でデモを作るので。もともとメジャーを目標にやってきてるから、対応力は早ければ早いほど良いのかなって単純に考えて、自分含め、鍛えておこうと思ってだいぶ鬼畜なスピード感でやってます。

—その状態のデモを作る大森さんはもちろんですけど、そこに対応できる楽器隊のみなさんもすごいと思います!

大森:そうなんですよ、僕の送ったデモを必ず上回る完成度で来てくれるので。メンバーながら、すごいなって思ってます。
藤澤:でも、曲作るスピードもめっちゃ早いんですよ。一個一個のパートにあんなにこだわってるのに、もうできたの?ってレベルで来るから。近くで見てると、そういうもんなのかなって思っちゃうけど、きっとそんなことないんでしょうね。
大森:曲作りは全部独学なんで、他の方がどんな風にされているのかはわからないんですけど、PCの前でソフトを開いた瞬間に歌詞も曲もアレンジも同時進行で出てくるので。完成した曲を聴いてみて、自分でも気づかされることも多いです。

—ミニアルバムのリード曲、「StaRt」もそんな風にして出来たんですね。

大森:あれは、今年のお正月の三が日に作った曲なんです。高校卒業のタイミングと、メジャーデビューという大きな変化を迎えるにあたっての決意表明というか、はじまりの曲です。今年は絶対にヤバい年にしてやるぜっていう。
若井:ちょうど三が日でオフだったんですけど、聴いたときにはビンタされたような気持ちになりましたね。のんびりしてる場合じゃないぞ、しっかりしなくちゃって。
藤澤:僕も実家にいたので、ハッとさせられました。目標というか、決意みたいなものを強く感じて。
髙野:ポップミュージックをやっていくぞっていうね。ミセスの新しい道が開けたなって。
山中:うん。私も、最初聴いたときはすごくポップだったから、一瞬戸惑いました。でも、心機一転新しい場所へ向かっていくっていう気合が伝わってきて。
大森:サビはドレミファソラシドの音階なんですけど、どれだけ美しく、最強にドレミファソラシドを歌えるかっていうことがテーマにあって。僕はミセスの活動を始めるまでライブハウスに行ったこともないし、音楽にも詳しくないけど、テレビから流れてくるJ-Popがルーツにあるので。より多くの人の耳に残りやすくて覚えてもらいやすいサビの抜け感などは意識します。

18歳という年齢は切符のようなもの。使えるうちはいっぱい使っていきたい!

—大森さんは18歳という年齢にもスポットが当たりがちだと思いますが、10代ということをどんな風に捉えていますか?

大森:切符だと思ってます。使える内はいっぱい使っていこうと思うし、使えなくなることに対する恐怖もない。でも今の僕たちの曲は、たとえば10年後は作れないと思うので、今しか歌えないものを大事にしていきたい。バンド組んでからもあっという間だったし、きっとこれから先もすぐに過ぎちゃうだろうから、今この瞬間をどれだけ濃密にできるかっていうところにかかってくると思っています。

—しっかり自分の言葉と考えをお持ちなので、18歳の方と話しているということを、時折忘れそうになります(笑)。今後のビジョンについて教えていただけますか?

大森:いっぱりありますけど、大きいことを言いますと、せーの!
全員:紅白!
大森:大きすぎる目標ですけど、より多くの人にミセスの音楽を知ってもらいたいというのが根底にあるワクワクの元なので。いつかはあの舞台に立ちたいです!

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【Mrs. GREEN APPLE のルーツミュージック】は次のページで!

【Mrs. GREEN APPLE のルーツミュージック】

大森元貴 MONGOL800『Daniel』

音楽を始めるきっかけになった1枚です。兄の影響で「Message」を聴いて、すぐに「Daniel」を自分で買いました。サビがキャッチーで、メロディがわかりやすく、少ない音数で表現しているのに奥深くて。いろんな面で影響を受けていると思います。いつかフェスなどで共演させていただく機会があればいいな。

若井滉斗 THEE MICHELLE GUN ELEPHANT 『chicken zombies HQCD』

高校に入ってギターを始めたばかりのときに兄からミッシェルのCDをかりたんですけど、アベさんのギターに大きな衝撃を受けたんです。当時はあそこまでロック感の強い音楽自体を聴いたのがはじめてに近い体験だったのでかなり刺激が強くて。ミセスの音楽性とは全く違いますけど、ギタリストとしてアベフトシさんを尊敬しています。

山中綾華 rumania montevideo 『Still for your love 』

最初は女性ボーカルのバンドだと思って聴いていたのですが、ある時に女性ドラムボーカルっていうことを知って、「そういう形もアリなのか!」と驚くと同時に、ドラムもやりたいけど、歌もうたいたいなって思っていた自分のヴィジョンが急に現実的になったんです。どっちもやっていいんだって背中を押してもらいました。

髙野清宗 ディープ・パープル『ライヴ・イン・ジャパン』

中学の先生がハードロック好きで、楽器を始めたばかりの僕にディープパープルを貸してくれたんです。このCDをきっかけにどんどん音楽にのめり込んで、音を奏でることの楽しさを知りました。今でもたまに聴くんですけど、この時代にはこんなバンドがいて、こんな熱量を放っていたんだなーって考えると思わずグッとくるものがあります。

藤澤涼架 スキマスイッチ『空創クリップ』

父がスキマスイッチさんのファンだったのがきっかけで、自分でも聴くように。吹奏楽部でフルートを吹いていたので、ブラスの音色を使った明るく楽しい楽曲が気持ちよくてかっこいいなって思いながら聴いていたのですが、ミセスを始めてから改めて聴いたら、たった2人であんなに豊かな音を鳴らしていたんだなって。気づくことがすごく多いです。

番組情報

POWER PUSH!

POWER PUSH!

毎月注目アーティストの一曲をピックアップし、
そのミュージックビデオをヘビーローテーションでオンエア!
2015年7月のパワープッシュアーティストは…

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