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友達、以上 / TETORA

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2020年10月のアーティスト

Profile

大阪 ロックバンド TETORA

上野 羽有音 Vo/Gt
1998年1月11日 京都出身
いのり Ba/Cho
1996年10月21日 大阪出身
ミユキ Dr
1998年1月19日 大阪出身

大阪を中心に活動する3ピースロックバンド

2ndアルバム「me me」を10月7日にリリース!

Power Push! Interview


10月度のSPACE SHOWER TVのPOWER PUSH!はTETORAの「友達、以上」。インディーズで初の流通盤をリリースしたのが昨年であることを考えると、破竹の勢いで存在感を増していると言える3ピースバンドだ。シンプルでパンキッシュなギターロックという正攻法のサウンドでありながら、コロナ禍で叶わなかったものの複数の先輩バンドから主宰フェスへの出演をオファーされるなど、シーンにおいて頭一つ抜け出しつつある彼女たちは何を信条とするバンドなのか。どこを目指し、どのように最新作を作っていったのか。じっくりと探っていく。

TEXT: 風間大洋 PHOTO: 小杉歩

ー初めて流通盤をリリースしたのが2019年。今年の2月にEPが出て、今回はフルアルバムがリリースされます。かなりハイペースでリリースが続いていますよね。

いのり:たしかに。

ー今年に入ってからは社会情勢がかなり変わりましたが、その中でもどんどん曲を作っていくような日々でしたか。

上野羽有音:そうですね。レコーディング終わったらそこから次の曲を作り始めてっていう感じでした。ずっと。

ーずっと走り続けて今に至る、という。

上野:はい。それを目指してます。

ー今回のインタビューでは、POWER PUSH!に選ばれた「友達、以上」のことを中心にアルバム『me me』についても聞いていきたいんですが、作品の出発点としてはどこだったんでしょうか。

上野:1曲目の「ピースシーズ」とかは元々前のシングルの時からあった候補曲ですけど、バージョンアップさせて、ちょっとアレンジも強くして入れたりしているし……逆にレコーディング3日前とかに焦って作った曲もあったし。自粛期間中は曲作りを中心にやってました。

ー当初から13曲入りのフルアルバムという、このくらいのボリュームの作品を作るつもりで動いていたんですか。

上野:そう思ってました。個人的にずっと、自分の曲がライバルって思っているんですけど、一番最初に出したフルアルバムが13曲入りだったので、それに勝てるやつを作りたいと思って、同じ曲数で挑みました。

ー「友達、以上」はその中でいつ頃、どんな風にできていったんですか。

上野:たしか、自粛要請が全国に出たくらいに作りはじめたのかなぁ。いつもそうなんですけど、弾き語りでボイスメモを録ってメンバーに送って、スタジオで合わせて……アメ村は運がいい事にずっとスタジオが開いてたんですよね。だから、いつも通りスタジオには入って、弾き語りに2人が合わさって叩いたり弾いたりしてくれて。

ーこの曲がどんな第一印象だったか覚えてますか?

いのり:……結構、ボンボンボンって曲ができてる時期だったんですよ。

上野:週一くらいでな。

ミユキ:そうそうそう。

上野:覚えてる?

いのり:うーん(笑)。

ー(笑)。僕が聴いた印象としては、このミドルテンポでしっかり聴かせる感じが、アップテンポの曲も多い中で映えるなという。

上野:逆に、最初にこの曲を入れたいってなったときはミドルしかなくって。前のアルバムと違ってライブをイメージするようになったから、「こういう曲やったらドキドキするな」みたいなんをイメージしてたら「アップテンポも要るわ」ってなって、後からアップテンポをいっぱい作った感じです。最初の方に「これだ!」って思って作ったものはミドルテンポが多かったんです。「友達、以上」は、絶対にこんな感じのテンポやと思って作りました。

ーミドルばかり作っていたのは、今までのレパートリーの中で足りないパーツだと感じたから、とかですか。

上野:いや、逆にミドルがあったから“それを超えるミドルを作りたかった”が近いです。

ーああ、そこは最初の曲数の話とも通じますね。では今作の制作の中で、新たに試みた部分ってあります?

いのり:無理せんけどカッコいいし、ライブでもちゃんと弾けるっていうのを目標にしました。難しいことをやっちゃわない、みたいな。なんか、前のアルバムでは(フレーズを)できひんのにやっちゃったことがあるんですよ。で、ライブであんまりテンションが上がらんな、みたいな(笑)。

ー弾くことに集中しちゃって。

いのり:そう、うまく弾きたい!と思っちゃうので。ちょっと今回は考え方を変えてみました。

ミユキ:ドラムは……いつも曲が送られてくるときに歌詞と一緒に来るんですけど、なるべく歌詞の世界観や雰囲気とかをドラムで表現できるようにしていて。前のアルバムやシングルでもそうなんですけど、よく歌詞の中に擬音語が出てきたりするんですよ。それをわたしは大事にしていて、「ピースシーズ」の間奏でドラムが一音だけボンっと叩くフレーズが出てくるんですけど、それは一人一人の鼓動に見立てていたりとか、そういう世界観をなるべく大事にするようにやれたかなと。

ー歌詞と演奏が連動することで、イメージをより増幅させていくような意識ですか。

ミユキ:そうですね。二人にはできひんことをやりたいなと思っていて。どの楽器もそうなんですけど、ドラムは特に表現が奥深いというか、どれだけ曲の良さを引き出せるかというのを自分で解釈してやりました。

ー今の話とも繋がるかもしれないんですが、音楽の種類としては、すごく複雑な演奏や表現をするタイプではないじゃないですか。しかも3ピースで。そうなると、他のバンドとの差別化や抜き出た個性をどこで出していくのかに工夫が必要だと思うんですね。そういうことは考えたりもします?

上野:うーん、これが武器やぞ!みたいなことは特に考えていないんですけど、もともと4ピースやったのが今は3ピースで、最小限じゃないですか。自分は、魚を釣ったら魚料理より刺身の方が美味しいと思っているタイプやし、肉料理より焼肉とかの方が美味しいと思うタイプやし、レコーディングとかでも自分たちがやらへん楽器とかをそんなに入れずに、これだけでどれだけ勝負できるか?みたいなのはめっちゃあります。言うたら、ギター弾きたくないくらい……なんて言うんやろ(笑)。足し算、足し算して美しいよりも、引き算して美しいのを目指したいです。

ーああ、ギターが鳴っていない瞬間があっても、それで曲として成立しているなら全然いいという。

上野:そうです。無音の音というか。3人で最小限やから、最小限らしくカッコいいことをしたいと思いますね。

ーそう考えるようになったのは3人になってからですか?

上野:3人になってからです。元々は、たとえばRADWIMPSみたいにギターをいっぱい弾いてエフェクターいっぱいかけて、みたいなんをしたくて。わたし、エフェクター3つしか無いのにつなぐ電源がこれくらい(両手を広げながら)デカいのはその名残なんですけど(笑)。前はバイオリンとかも入れたりとか、オアシスが好きなんでマラカスとかタンバリンも入れて、とかを考えたけど、今は要らん。これで戦う。っていうのはめっちゃあります。

ー引き算を心がけていく中で、曲同士が似ないようにするとか、曲ごとの色をしっかり出すことは結構難しくなりそうですよね。

上野:なります。でもフルアルバムって、アルバムやからこそ入ってる曲があって、それが曲の色になっていろんな顔になったりってあるじゃないですか。ライブではやらんけど入っていて聴きごたえがあるような曲とか。それがアルバムの醍醐味やと思っているんですけど、今回はそんなん何も考えんと、全部をリード曲にしたる!っていう気持ちで作りました。

ー実際、一曲一曲がシングルになり得るくらいの強度があると思います。違うジャンルの要素のある曲はほぼ入っていなくて統一感もあるけど、曲同士が似すぎてない。そういうバランスが成り立っているなと。

上野:ありがとうございます。今までの曲をやらんくても、このアルバムの曲だけでライブできるぜっていうくらいの曲たちをイメージして作りました。

ー「友達、以上」の話に戻りますが、制作は自粛期間だったということで、その段階で歌詞もできていたんですか?

上野:どうやったっけ?

いのり:あんまり変わってないんじゃない?

上野:コードを変えたくらいか。歌詞はそのままです。「あ、これだ」ってなったイメージそのままです。

ー以前の別メディアのインタビューで、歌詞に書くのは“今の自分”のことだけだ、みたいな発言をされてましたけど、この曲もそうなんですか。

上野:言われてみれば、初めて他人の話を聞いて書いた曲かもしれないです。友達がすごくピュアな恋愛相談をしてくれてて、まあちょっと美化はしたんですけど、それを聞いて「人をこんなに純粋に好きになれる人ってすごく美しいな」と思って。で、聞いてたら自分のことみたいになってきて、「あ、曲書けるわ」ってブワーッて書いた曲です。

ータイトルに「、」が入っていることで目を引くし、曲を聴いて歌詞を読むと納得感がある。TETORAってこういう引っかかるポイントを作るのがうまいと思うんですよ。歌詞にも曲にも何かしらの気になるポイントがあって。

上野:そこは結構無意識かもしれないです。普通に喋ってても「はい/いいえ」じゃなく曖昧にしてしまう部分があって、それが歌詞にも出てるんやと思います。

ー「なれないや」「取りたくないや」みたいな脳内で自己完結してる口調と、誰かに伝えているような口調や敬語が入り混じっていたりするのも面白いなと。

上野:他人のことを歌ってるけど、「これ、自分もや」って思ったときには自分のことのような歌詞になっちゃうし、自分を歌っているけど「君もやで」「お互いそうやんな」ってなったりもするし、真剣に言いたいときは敬語でしゃべったりするし。全部に感情が入ってますね。

ーひとつの曲の歌詞の中でも視点や主語が変わっていたりする。

上野:そうです。

ーそこが特徴であり、良い意味で引っかかりを生んでいるんだと思います。上野さんが書く歌詞に対して、いのりさんとミユキさんが思うことはありますか。

いのり:毎回、想像が膨らむ歌詞やと思います。毎回勝手に想像していて、見てておもろいです。歌詞を見て「この前飛行機乗ってどっか行ったんや」とか(笑)。

上野:はははは!

ミユキ:いろんな受け取り方ができるなと。答えがひとつだけじゃなくて、何種類も考え方があるのが面白いなと思っていて。それは「友達、以上」だけじゃなく他の曲でも考えさせられるというか。そこに正解はないと思っているので、自分なりの解釈で叩いて、「これだと違くない?」って言われたら別のやつを考えたりとかします。

上野:前のアルバムのときは「この歌詞はこうで、こういう意味で」みたいな説明をして、それを想像して弾いたり叩いてもらう感じやったんですけど、今回はそれも何も言わずに渡していて。人それぞれ解釈があって良いと思うし、自分とは違ってもそれはそれで正解やと思うし。人それぞれに自分にフィットする正解があったほうがおもろいと思います。

ーそういう解釈に幅が出るように、歌詞を書く段階からあえてアソビを持たせているんでしょうか。

上野:今回はわざと抽象的にするのは意識しました。想像してほしいとも思ったし、人それぞれ自分が主人公になれる曲っていいなとも思いました。

ーそういえば、アルバムの中で一応リード曲的な位置づけでいうと「友達、以上」なんですか?

上野:えー……なんか、いろんな方が「この曲がリードだよね」って言ってくれるのが全部違くて。

いのり:ははは(笑)。

上野:ほんまに決めてないんです。TPOによって「この曲がリード曲」みたいに言ってます(笑)。ライブハウス知らん人には「正直者だな心拍数」がリードやでって言いますし、POWER PUSH!してくれんねやったらそれがリード曲って言うし。

ー(笑)。逆に言えばどの曲をリードと捉えられても構わないくらいであるという。

上野:はい。それを目指しました。

ーで、結果的にスペシャさんは「友達、以上」を押すことになって。今回選ばれたことへの率直な感想としてはどうですか。

いのり:なんか「聴いたことある、この人」みたいな有名な人しか選ばれへん印象だったので、あ、わたしらでも良いんですか?みたいな感じです(笑)。

ーたしかに歴代で見てもTETORAは、かなりキャリアが浅い段階での選出かもしれないですね。

ミユキ:今までバンドをやってきて、自分たちの曲が推されるというか、いろんなところで流してもらえるっていうのは率直にすごく嬉しいなと思います。

上野:わたしもシンプルに素直にすごく嬉しいし、(事務所の)社長が「インディーズで獲ってるのあんまりいいひんで」みたいに言ってくれはって、余計に嬉しかったですね。……嬉しいなぁ?

いのり・ミユキ:うん(笑)。

ーせっかくなので他の収録曲の話もすると、僕は「ネコナマズ」も好きです。タイトルから想像する曲じゃないという。

いのり:(笑)。あたしも「ネコナマズ」好きです。一番イメージできるというか。

上野:この曲も最初「ネコ、ナマズ」って「、」を入れてたんですけど、「友達、以上」と被るかと思って「、」を取りました。

ーあとは「嘘ばっかり」のメロディック感も好きだし、「13」は途中のサウンドがスッカスカで面白い。さっきの引き算の話が現れていますよね。

上野:この曲が一番、「引き算しよう」って言ってた気がします。

いのり:「じゃあ弾かんとくわ」みたいなね。

上野:スネアだけにしようとかもやってみて。

ミユキ:あったな。

ーアルバムからすでにMVも何曲か公開されてますけど、「友達、以上」は駅のホームでの演奏が印象的でした。千葉のほうなんですよね?

上野:そうです、光風台。超いいとこやったな。

いのり:うん。

上野:切符も見せるタイプで、ゴリゴリ田舎の感じがめちゃくちゃ良かった。

ミユキ:電車もこんな短くて。

ーあれ、普通に運行してる中を撮ったんですよね?

上野:そうですそうです。夕方くらい。

いのり:めっちゃ暑かったな。

ミユキ:長袖で。

いのり:夏やったけど、秋に出すから長袖でって言われて。

ーでも曲の雰囲気的にも、汗ビッショビショでやったらダメな感じだし。

いのり:そう。「涼しい顔して」って言われてました(笑)。

上野:登下校のヘルメット被ってジャージで自転車こいでる学生たちが、「誰撮影してんやろ」みたいにずっと見てるのがかわいかったな。これは余談なんですけど、演奏の音漏れを聴いて「これTETORAや!」ってなって、ダッシュで駅まで来て「好きです」って言ってくれた人がいました。

ー全然余談じゃないじゃないですか(笑)。

上野:嬉しかったです! 家より田んぼの方が多いくらいのところで、知ってくれてたんやって。めっちゃ嬉しかった。

ーそういう風に、自分たちの音楽がだんだん広がっていることを実感する機会も増えたんじゃないですか?

上野:うん。「あ、知ってくれてんのや」って思うことは多くなりました。

いのり:たしかにあります。

上野:常に「気づいてくれ!」とは思ってますけどね。まあ、気づかれへんこともあるんで、いっぱい流してくれはるから、いっぱい聴いてくれって思ってます。

ーでも相当なペースで気付かれていってるバンドだと思いますよ。

上野:ほんまですか? なら嬉しいですけど。“流行り”にはならんように頑張ります、ライブハウスで。

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【TETORAのルーツミュージック】

上野羽有音
10-FEET / 風

わたしは、ほんまのビッグバンが起きる原点は、10-FEETの「風」です。当時、全然バンド大好きって感じではなかったんですけど、中学のときにYouTubeの関連動画に出てきて、「なんやろ」と思って聴いたらめちゃくちゃ良くて。そこから10-FEETを好きになって、地元でいつもバスケの試合やってるところでフェスやってるらしいってなって。『京都大作戦』なんですけど、バスケの友達と観に行って、「なにこれ、バンドってカッコいい!」ってなってバンドを始めました。

いのり
チャットモンチー / 染まるよ

バンドをしたいなと思ったきっかけは、チャットモンチーです。「染まるよ」が一番好きで、高校生のときにめちゃくちゃコピーしました。好きな音楽とやりたい音楽はちょっと違っていて、好きな音楽は多分、エフェクターこれくらい(両手を広げる)のバンドなんですよ。で、観て「すげえ!」と思うのが好きなんですけど、バンドをしたいって思わされるのはシンプルなバンドで。それで高校生の頃、チャットモンチーをずっと聴いてました。

ミユキ
UVERworld / THE OVER

バンドを始めるきっかけになったのはUVERworldで、そのときめっちゃ聴いてたのが「THE OVER」なんですけど。中3の受験シーズンのとき、勉強がマジでできなくて家庭教師の先生に勉強を教えてもらってて、その先生がバンドが好きやって。受験で行き詰まってたときにその先生がUVERworldのシングルとかアルバムを貸してくれて、「行き詰まったときに救われるから聴いてみて」って言われて聴いたら、知らん間にめっちゃ涙出てて。で、無事高校に受かって、合格祝いで先生が大阪城ホールのライブに、チケット獲って連れて行ってくれたんですけど、そこで初めてUVERworldを観て、高校に入ったら絶対バンドやろうって決めました。

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