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2010年4月のパワープッシュアーティストは…

幻の命 / 世界の終わり

2010年4月のアーティスト

Artist

幻の命 / 世界の終わり

Profile

007年、深瀬慧・中島真一・藤崎彩織・DJLOVEの4人により結成されたロックバンド。自分達の手で、ゼロから作り上げたライヴハウス「club EARTH」を中心に活動を行う。
すっと心の琴線にやさしくタッチする限りないメロディーセンス。
まだ幼さ、あどけなさを残す天性の歌声。
ドラム、ベースレスの特異な編成から生み出される独特なサウンド。
独自の視点で世界を描写する惑いのないストレートな言葉。
それら全てが奇跡的にバランスを保ち、世界の終わりを表現される。
溢れ続ける才能の輝きは、彼らの音楽に触れた人々を強く、そして深く魅了する。
2010年02月10日、ファーストシングル「幻の命」をタワーレコード2ヶ月限定でリリース。
そして、2010年04月07日。待望のファーストアルバム「EARTH」をリリース。
世界の終わりが、今、始まる。

彗星のごとく登場した2010年期待のニューカマー、世界の終わり。
スペースシャワーTVでは、6/12、6/13に渋谷O-nest開催される「列伝×クラブサーモンライブイベント」への出演が決定している。

Power Push! Interview

世界の終わり。何度聞いても、書いてもすごいバンド名だなと思う。ただ、彼らにはそんなバンド名をまとうだけの物語と情熱と音楽がある。 羽田空港近くの大鳥居駅前から歩いて数分。工場地帯の一角に彼らがイチからつくったライヴハウス=生活拠点“club earth”がある。幼なじみと学校の同級生から成る世界の終わりの4人は、ここで共同生活を送りながら楽曲を制作し、ライヴを行っている。彼らの存在と楽曲は現在進行形の急速な勢いで広がっており、4月7日にリリースした1stアルバム『EARTH』はオリコンウィークリーチャート初登場15位を記録。ここに収録されている7曲が、現時点での世界の終わりの音楽、そのすべてだ。あらゆる存在、生命、時間は連なりながら転がっている。そんな世界の本質を、終わりを見つめることで見いだそうとする歌詞。多彩な感情がエネルギッシュかつ美しく結晶化したメロディ。ロックとダンス・ミュージックのポップネスだけを昇華したサウンド。それらが連なることで“生きているメッセージ”が強く、強く迫ってくる。そして、『EARTH』からリード曲「幻の命」が4月のPower Push!だ。さあ、僕らは、世界の終わりと出会った――。

世界の終わり

この4人はどういうつながりからはじまったんですか?

深瀬慧(Vo&):僕と藤崎(彩織/Key)が幼稚園から中学まで一緒だった幼なじみで、ギターの中島(真一/Gt)も中学が一緒で、LOVE(DJ)が俺と高校が一緒だったんです。

このメンバーでバンドをやろうと思ったきっかけは?

深瀬:ライヴハウスをつくったことですね。

え?

深瀬:この話は説明するとものすごく長くなるんですけど。
藤崎:ざっくり言うと変人みたいになっちゃうんですよね(笑)。ノリでライヴハウスをつくって、みたいな。
深瀬:すごくいろんなことがあって。それは僕の人生と大きく関わるんですけど。僕は中学もあまり行ってなくて、高校も中退して。その後アメリカンスクールに通って、ニューヨークへ留学に行ったんですけど、向こうで精神的な問題が発生して、2週間で帰国したんです。で、精神病院に入っちゃうんですけど。閉鎖病棟の、鉄格子があって、監視カメラとトイレしかないような部屋に入れられて。

そこまで至った何か決定的な理由はあったんですか?

深瀬:限りなくホームシックに近いものだったと思います。僕は昔から孤独に苦手意識があったんですけど、向こうでそれを実感してしまったというか。その後、治療をしながら精神科医やカウンセラーに憧れるんですけど、勉強をしても強い薬の副作用で自分が何を書いているのかわからないような状態になってしまって。それからこいつらとバンドをやろうと思ったときにもうやるしかない、というか、逃げ道をバッサリ断ちたかったんです。

退路を断つために“club earth”をつくったと。

深瀬:そうなんです。

それはきっと最後に残された強さですよね。

深瀬:最後ですね。これがうまくいかなかったらホントにやることがない。だから、このバンドをやる、“club earth”を立ち上げた強さを訊かれると、僕にはホントにこれしかないとしか答えられなくて。この仲間がいなかったらどうするかという質問をされるとめちゃくちゃ困るんです。僕と中島はギターをやっていて、藤崎は小さいころからピアノを弾いていて、LOVEはDJをやっていて――この4人の共通点は音楽だから、音楽をやろうと。

まず“club earth”をつくってから、どういう音楽をやろうってなったんですか?

深瀬:まずみんなの好きな音楽をコピーすることからはじめました。銀杏BOYZ、バンプ・オブ・チキン、サザンオールスターズ、(the)band apart――ポップなものをやりたかったんですね。だからband apartも「星に願いを」とか。そういえば、銀杏も「銀河鉄道の夜」で。バンプも「プラネタリウム」だし。

いまにつながっている気がしますね。

深瀬:ありますね。広がりを大事にしていて、ポップなもの。それがみんなの好みだったんですよね。

その感性の一致はもともとのものなんですか?

深瀬:バンドの感性というのも自分たちでつくっていったんですよ。
藤崎:うん、“club earth”をつくりながら。
深瀬:例えば僕がバンドをやりたいってなったときに中島と毎日スカイプで話をしていて。
中島:ずっとスカイプをつなげておいて、話したいときに話すみたいな。同じ部屋にいるように。
深瀬:「今日この音楽を聴いてこんなこと思ったんだよね」とか「やっぱり音楽ってポップじゃなきゃね」とか「どうして伝えたいことがあるのにポップじゃないものを選択するんだろう?」とか「でも、その人の人生が楽しいほうがいいから好きな音楽をやればいい」とか「好きな音楽をやりたい音楽は違うんじゃないか?」とかみんなで話し合って価値観を決めて、一つひとつ答えを見つけてきているので。だから「それって考え方の違いじゃない?」ということはないんです。みんなで答えを見つけてから先に進んでいるので。その上で俺たちはポピュラーな音楽をやろうって決めているんです。だからいつも「ポピュラーなのはどっちかな?」って話し合う。「自分はこっちのほうが好き」というのは禁句で。なんでそっちのほうがポップなのかちゃんと考えていこうと。音楽を個人の感性じゃないところでつくろうと。感性なんていつか絶対見えちゃうものだから。それが共通の理念ですね。

では、なぜこのバンドはポピュラリティを大事にしたいと思うのかと問われたら?

深瀬:それはたぶんポピュラーであることがいちばん難しいからで。いちばん長く、険しい道だからそこを探検したいという冒険心ですよね。
中島:ああ、そうだね。
深瀬:キング・オブ・ポップはマイケル・ジャクソンだから、そこまでいくには人生が終わるぜっていう感じで(笑)。いままで何もできなかった僕からすると、それぐらい難易度が高いほうがいいんです。

深瀬くんが書く歌詞は、この世界に息づく生命に対する慈しみ、あるいは時に生命が無自覚についばまれることへの憤りも感じさせる。

深瀬:僕のいまの人格が生まれたのって退院してからなんですよ。根幹は似ているんですけど、メカニズムがまったく変わっていて。昔は外に発散していくタイプだったんですけど、いまは内に、内に入っていく感じで。人に牙を剥いていたところが、自分のなかで開かなきゃいけないドアをちゃんと開こうと思って。答えが見つからないもどかしさを歪んだギターでかき消すように叫ぶよりも、ちゃんと吐いて、もがき苦しんでも答えを見つけていこうという性格に変わったんです。ちょっとずつ、確実に。
藤崎:だから深瀬から出てくる言葉は衝動ではないんですよね。すべて答えを出した静かなものというか。

例えば「世界平和」はこの世界で平和とされていることの矛盾を告発するような感触もある。

深瀬:僕、言葉にうるさくて。例えば原爆が落とされたときに死んだのは人間だけじゃなくて、動物や植物も含まれているじゃないですか。世界は人類だけじゃないから、人間のことだけの平和を書くなら「人類平和」って書くべきだなって。僕は「世界平和」という曲を書こうと思ったらからこの曲はこういう歌詞になっているんですけど。

そこまで広い視野で世界を捉えないと本質が見えてこないという考え方ですよね。

深瀬:そういう性格なんですよ。大勢で呑み会とかしていてもつまらなそうな顔をしている人がいるとすごく気になってしまう。だから世界が平和であるようにと思うと、悲しい顔をしている動物や植物が思い浮かんで、いちいち仲間に入れたくなってしまうんです。

そこまで突き詰めた歌詞と極めてポップなサウンドとのコントラストが、バンドの特別なダイナミズムになっていると思う。

深瀬:ポップであることが世界の終わりの救いだし、生に対する賛歌なんだと思います。もし音が全部ダークだったら、僕が歌詞で出している答えってかなりネガティヴなんですよ。でも、それをポップに鳴らしていろんな人に聴かせたいという思いが、生へのポジティヴな肯定になっていると思います。

1stアルバム『EARTH』からリード曲の「幻の命」が4月のPower Push!になりました。アルバムのなかでもこの曲だけ特定の存在、命の存在を感じさせるのですが、この曲が生まれたときの話をもし聞かせてもらえるなら、と思って。

深瀬:この曲が生まれたことは、歌詞に書いてあることが全部としか言えないですね。

OKです。ちなみにこの曲ができたのは?

深瀬:いちばん最初です。バンドとしてオリジナル曲をつくろうってなったときにはじめてちゃんと完成させたのがこの曲ですね。

作曲は藤崎さんですね。

藤崎:メロディは10年ぐらい前につくったんです。13、14歳ぐらいですね。ただそのときからメロディのテーマみたいなものは、ホントに世界の終わりっぽくて。終わりとはじまり、みたいな。終わりを受け入れることが、私はいつも難しくて。ものすごく感情的なので。その労力を曲のエネルギーにしたという感じですね。

バンドが本格的に始動して、いまの「幻の命」のアレンジが完成するまではやはりかなりの時間を要したんですか?

藤崎:ここにたどり着くまでは相当時間がかかりましたね。
中島:バンドがはじまってからこの曲って1回もライヴで欠かしたことがないんですよ。ライヴでやるごとに細かいことも含めてアレンジが変わっていったんですけど、今回CDをつくるタイミングでアレンジを固めようということになって。長いことやっていたぶん難しかったですね。ライヴに来るお客さんには僕たちの手が離れたところでこの曲のイメージもあったりして。それを僕たちがあらためてひとつの形に決めるのは大変でした。テンポも落として、ほぼピアノで最後だけバンドが入ってくるみたいなアレンジも考えたし。パターンにしたら50ぐらい考えて。結局、いまのアレンジは最初にやっていたころに戻った感じなんですけど。
藤崎:決まったのはレコーディングの3日前とかだよね。

原点に戻した理由は?

藤崎:やっぱり初期衝動がよかったのかな。
中島:ここに落ち着くまでにはちょっと変にカッコつけていたところもあって。曲本来のよさがわからなくなっていたのかもしれない。

ミュージック・ビデオのイメージは?

藤崎:“club earth”をつくって、そこでこの4人で一緒に生活して、阿吽の呼吸で音楽をうくっていることを表現したいというコンセプトがあって。すごく時間のないなかでの撮影だったんですけど。

監督とも話し合って。

藤崎:話ましたね。
中島:監督と鍋もしたね。
LOVE:ああ、やった、やった(笑)。
深瀬:“club earth”で。

LOVEくんがご飯担当なんですよね?

LOVE:そうですね。このバンドに入るまで料理なんてしたことなかったんですけど、いまはいろいろつくってます。
深瀬:かなり料理の才能があるんですよ。
中島:あ、あと監督のためにライヴもやったよね。

すごい! 鍋食って話すのとライヴをする場所が同じというのが最高ですよね。

深瀬:あ、そうか。ふつうはできないよね(笑)。
中島:お金かかっちゃうしね(笑)。

白い部屋、白いパジャマが印象的なんですけど、このイメージは?

深瀬:僕の案ですね。

深瀬くんの歌詞は色がたくさん出てきますよね。

深瀬:曲のカラーのトーンがぐちゃぐちゃになるのが好きじゃないんです。できれば統一したくて。白いパジャマは朝の感じや僕らがここで一緒に生活していることを表現できたらなと思って。それから夜の屋上のシーンを入れたいというリクエストを出したり。色については無自覚なんですけど、どうやらこだわりがあるらしくて。好きな色と好きじゃない色があるみたいなんですよね。曲自体もつくるときに映像として考えるので、色のイメージがはっきりしているんですよね。「幻の命」は漠然と白と夜のイメージがあって。外は夜が広がっていて、部屋は白くて。僕が歌詞を書いたシチュエーションもまさにそんな感じだったんです。

ピアノソロのときにスライドされていく写真もいいですね。バンドや“club earth”の温度を感じられる。

藤崎:あれはみんなで撮ったものですね。「いままでの写真をください」って監督に言われたので、みんなでお渡しして。“club earth”をつくってるときの様子も写ってますね。

6月12日には『スペシャ列伝 10th 10 Anniversary×クラブサーモン スペースシャワー列伝~第八十一巻 鮭団(サーモン)の宴~』の出演が決定しました。

藤崎:こういうたくさんのバンドが出る企画イベントに出演させてもらうことがこれから増えてくると思うんですけど、出会いがたくさんあって、自分たちだけで企画するライヴとは違うものが得られるんじゃないかと思っていて。それはすごく楽しみです。

最後に、世界の終わりがここから音楽を通してどんなことを実現していきたいかを教えてください。

深瀬:世界に情熱と希望を取り戻したいです。いま世界は自由で、幸福だからこそ、情熱と希望がなくなっていると思うんです。音楽を発表したいだけならMy SpaceやYOU TUBEもあるし、リスナーとしても際限なくそこで音楽が聴けて。そんなに簡単に手に入るのって僕は幸せだとは思えなくて。昔は家族を守るために生きていた時代だったのが、いまは簡単に生きていけるし、夢も叶えられる時代で。だからいまの幸福世代に対して何かできることをやりたいという気持ちがあります。そこに情熱と希望を灯すには僕もどうしたらいいかわからない。だからこそ、これからも考えていきたい。中学生と話をしていて「生きていておもしろくない」っていう話を聞いたんですけど「生きていておもしろくない」ってこれまでの時代であまり言われてこなかったことなんじゃないかなって思ったんです。それはかなり絶望的だなって。「恵まれてるのにねえ」で終わらせていい話じゃないと思うから。まだ見ぬものなんて僕たちの世代にはほとんどなくて、その世代に言えることを言いたいと思います。やる気満々、という感じですね。


世界の終わり

text:三宅 正一
photo:後藤 淳

世界の終わり
世界の終わり 世界の終わり

深瀬慧
自転車
小さいころから自転車に乗るのが大好きで。無敵になれるような気がしたんですよね。いまでも曲を書くときをはじめ、物事を考えるときに必ず自転車に乗るんです。ギターよりも愛用してますね。だから、僕はギターを修理に出しているときよりも自転車を修理に出してるときのほうが不安定なんです。 中島:めっちゃ暗かったですもん、自転車を修理に出してるとき(笑)。

藤崎彩織
パソコン
パソコンは存在自体が好きで。実家がパソコンを導入するのが早くて、家に昔からあったんです。インターネットがすごく好きなんです。顔が見えない人たちとも話せたりすることが楽しくて。もともとしゃべることよりも文字にすることのほうが好きなので、ホントはずっと文字でしゃべっていたいぐらい(笑)。

世界の終わり 世界の終わり

中島真一
ラジオ
“club earth”に帰ってくると、必ずこのラジオをつけるんです。寝ているあいだもつけてるぐらいラジオが好きで。実家で自分の部屋を与えられたのが中1のときだったんですけど、そのとき部屋にテレビがなくてラジオをずっと聴いていたんですね。ラジオをつけているといつもそばに誰かがいてくれるような感覚があって。ラジオのない生活は考えられないですね。

LOVE
圧力鍋
僕は料理担当なんですけど、“club earth”ではこれが大活躍しています。以前、彩織さんがバイト先からいただいてきて、そのときはじめて圧力鍋を使ったんですけど、もう、めちゃくちゃ便利です。カレーがすぐできますからね。角煮なんかもこれでつくってます。

深瀬:LOVEのつくる角煮はマジでウマいんですよ!

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