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のめりこめ、震えろ。 / Tempalay

2019年6月のアーティスト

Profile

FUJI ROCK FESTIVALをはじめ、アメリカの大型フェスSXSWを含む全米ツアーやアジアツアーを行う等、自由奔放にシーンを行き来する新世代バンド”Tempalay”。

15年9月にリリースしたデビューEP『Instant Hawaii』は瞬く間に完売。16年1月に1st アルバム『from JAPAN』、17年2月に新作 EP『5 曲』を発売。17年夏に GAP とのコラボ曲「革命前夜」を収録した 2nd アルバム『from JAPAN 2』をリリース。
18年夏、AAAMYYY(Cho&Syn)が正式メンバーに加わり、新体制後にミニアルバム「なんて素晴らしき世界」をリリースし各方面から高い評価を得る。

約2年ぶりのニューアルバム「21世紀より愛をこめて」を6月5日(水)リリース!

オフィシャルサイト

Power Push! Interview


Tempalayが6月5日にリリースしたニューアルバム『21世紀より愛をこめて』に収録した「のめりこめ、震えろ。」が6月度のPOWER PUSH!に決定した。ジャンルの枠を越えた独自の音楽性で、新世代ロックシーンで注目を集めるTempalay。ソングライティングを手がけるボーカル小原が、芸術家・岡本太郎の生き様に影響を受けて完成させたという「のめりこめ、震えろ。」には、表面だけではなく、深い場所まで、音楽に“のめりこめ”という熱い想いが込められている。同世代のクリエイター山田健人とタッグを組み、“音楽業界への戦線布告”をテーマにしたというミュージックビデオのメッセージや制作秘話、アルバムについて、小原綾斗(Vo/Gt)、藤本夏樹(Dr)、AAAMYYY(Cho/Syn)に話を聞いた。

TEXT: 秦理絵 PHOTO: 高田梓

ーまず、「のめりこめ、震えろ。」が6月度のPOWER PUSH!ということで、率直な感想を聞かせてください。

小原:正直あんまり認識してなかったんですけど、ありがたいですよね(笑)。良い言葉ですよね、POWER PUSHって

AAAMYYY:強そう。

小原:できれば、今月だけじゃなくて来月も押してほしいです(笑)。

ーPOWER PUSH!だけじゃなくて、いまTempalayはすごく注目されてるじゃないですか。その状況に関しては、どう感じてますか?

小原:まだツアーも1本しかやってないから実感が湧いてないんですよ。女性が言いよって来るでもなく(笑)。だから、まだわからないんですけど、変化と言えば、前よりもチケットが早く売れるぐらいかなあ。

藤本:うん、やっとアルバムをリリースできたなっていう感じですね。

AAAMYYY:私は地元が田舎で、あんまり情報が届かない地域なんですけど、そこの人が連絡をくれたりしたんですよ。それはうれしかったですね

ー「のめりこめ、震えろ。」は、アルバム『21世紀より愛をこめて』のリード曲になりますけど、踊りやすいビート感も含めて、バンドの新機軸じゃないかな、と。

小原:アルバムに向けて曲を作っていくなかで、いままでの時系列に並べたものをピョンと越えるような曲を作りたいと思ったんです。破壊的なもの、攻撃的な曲っていうのを意識したんですけど。そのときに、岡本太郎さんが頭にポンと浮かんで。彼の芸術に対する情熱とか、作品に対する想いっていうものを、自分で解釈して作っていったんです。

ー小原くんにとって、岡本太郎ってどういう存在なんですか?

小原:血肉を注いで、芸術に勤しんできた人ですけど、それは彼にとっては日常なんですよね。女性関係にしても、食べるものにしても……何て言うんですかね、肉をくらうようにというか、それほどまでに自分は(音楽に)のめりこめてるのかな?と思うんです。芸術を、どう表現して、どう解釈されたいかっていうところまで、もっと向き合えれば、表現者として一歩近づけるのかなって思うんですよね。

ー自分たちが生み出す音楽が、芸術でありたいっていう想いは強いですか?

小原:そうじゃないと、おもしろくないですからね。自分を越えていく作業だと思うんですよ。それをやっていくと、自然とそういう表現(芸術)になっていくと思います。

ーふたりは、この曲に対して、どんなふうに挑みましたか?

藤本:推し曲になるだろうなっていう認識はあったから、よりいまの時代に寄った音にしたところはあったと思います。けっこう綾斗のデモの段階でビート感がおもしろかったんですよ。統一性のないなかに、統一性を見出したいんだろうなっていうのを感じたので。それに手を貸せたらなと思いました。

AAAMYYY:シンセに関して言うと、この曲はシンプルな音しか使ってないんです。それをレイヤーしたり、足元のエフェクターを噛ませたりして、音を作ってますね。メロディを引き立てるけど、存在感があるっていうフレーズを意識して作りました。

ー「のめりこめ、震えろ。」の歌詞を書くときにも、岡本太郎を意識していたんですか? 太陽の塔を連想させる、“狂気の太陽”っていうワードも出てきますけど。

小原:ある種、ラブレター的なところもあるのかな。昔、ジャニス・ジョプリンに対するラブレターを書いたことはありますけど。それはガチで(笑)。

ー(笑)。この曲の歌詞って、作り手として没頭しなくてはいけないっていう狂気と同時に、そこまでやらないと伝わらないっていう受け手への想いも感じるんですよ。

小原:その解釈も合ってると思います。もっともっと受け取り側にも燃えてほしいというか。恥ずかしげもなく芸術に対して興奮したり、真剣に興味を持ったりすると、豊かになると思うんですよ。想像することが豊かさになる、それは心だけじゃなくて、経済の発展にもつながると思ってるんです。

ーええ、歴史的にも、カルチャーと経済の興隆はリンクするところがあっただろうし。

小原:うん。大阪万博とか……僕はリアルタイムでは経験してないですけど、創造と想像が、どんどん横に広がっていった、ワクワクする瞬間だったと思うんです。ああいう現象がもっとあってもいいと思うんです。だから、自分たちが発信したものに対して、表面的に受け取るだけじゃなくて、一歩踏み込んでほしいっていうのはありますね。

ーそれは、Tempalayというバンドが音楽をやるうえで掲げるテーマでもあると言うと、言い過ぎですか?

小原:言い過ぎですね(笑)。……いや、それを掲げて、みたいなことはやりたいくないし、おこがましいから。でも、想いとしてはあるんですよね。活動していくうえでは、飯を食いたいだけです(笑)。

ーなるほど(笑)。「のめりこめ、震えろ。」のMVは、これまでの作品でも関わってるPERIMETRONチームの佐々木集さんに加えて、山田健人さんとの制作になるんですか?

小原:dutch(山田健人)が監督ですね。で、プロデュースとして集が入ってるんです。なんか、最近そこがちゃんと伝わってなくて。「PERIMETRONが制作した」みたいに書かれてるから、ちょっと違うんだけどな、と思ってて。どちらかと言うと、dutchが監督で、制作にPERIMETRONが入ってくれてるっていうのが正しいんです。

ーメンバーがテロ集団に扮して、青い人とかゴーストが出てくるっていう世界観ですけど、これは何かコンセプトはあるんですか?

小原:『バトル・ロワイアルII』へのオマージュなんです。音楽業界に対する宣戦布告をしているテロル集団みたいな設定で。モンスターは、大衆とかメディアのメタファーなんですけど。彼らはある程度まで取り込むことはできる。でも、その先には、絶対的にそれを閉ざす何かがあるんです。だから、表現が突き抜けることはないっていうか。それが何かはわからないんですけどね。メジャーなのか、テレビなのか。少なくとも日本の風潮としては、絶対に最終的には(音楽が)殺されてしまうっていうことを表現したかったんですね。

ーかなり皮肉ですね。

小原:一撃で殺されてますからね。

ー実際に撮影したときのエピソードとかはありますか?

小原:廃墟スタジオで火を起こしたんですけど、煙が喚起できなくて、目が痛いし、息ができないし、大変でしたね。 藤本:マスクをつけたスタッフがいたんですけど、マスクは真っ黒になってましたから。寿命を縮めて作ってきました(笑)。

ーAAAMYYYさんは、どうでしたか?

AAAMYYY:屋上で撮影する直前に豪雨がきたんですよ。で、「大丈夫かな?」と思って、見に行ったときには、めっちゃ晴れてたのは感動しましたね。

ーなるほど。せっかくなので、「のめりこめ、震えろ。」が収録されるアルバム『21世紀より愛をこめて』の話も聞ければと思います。どことなく前作ミニアルバム『なんて素晴らしき世界』の続編のような印象を受けましたが、意識はしたんですか?

小原:単純に自分のテンションとか、作りたいものがここだったんです。あと、自分たちのなかでは、前作がちゃんと評価された手応えがあったんです。でも、新しいアルバムを出すと、前の作品が消えちゃうんですよね、どうしても。それが嫌で、地続きのものを作ろうとしたところはあって。前作を圧倒的に超える作品を作りたいなとは思いましたね。

ーどこかディストピア感の漂うムードが前作に近いけど、今作のほうが、そこにある美しさをフィーチャーしているというか、肯定したい気持ちも感じました。

小原:内容で言うと、今作にはコンセプトがあって。ボイジャーレコードっていう、昔、NASAが宇宙探索のために送ったレコードがあるんですよ。そのなかには、当時の文明が入ってるんですね。海の音とか、尺八の音とか、それを宇宙人が拾ったときに、地球の文明を知るっていうくだらない遊びがあったんです。それがロマンチックだなと思って。

ーええ。

小原:で、自分たちも、自分の子どもなのかわからないけど、未来の誰かがバッと開いたときに、いま自分たちが生きてきた平成の匂いっていうものを、タイムカプセル的なものになればいいなと思って、『21世紀より愛をこめて』っていうタイトルにしたんです。

ーそれで、「THE END(Full ver.)」とか「おつかれ、平成」には、“平成”っていう時代を表す言葉が入ってるんですね。

小原:そうですね。あくまで主観の平成ですけどね。

藤本:一貫した綾斗の美学みたいなものは出てると思いますね。曲全体に通じる、相反するものが同居する美しさみたいなもの。それが初期の頃よりも、歌詞にもよく表れるようになったかもしれないけど、感覚としては、ずっと同じものを追求していて、それが着実にアップデートしてきたのかなっていう感じですね。

ーわかりました。今後、Tempalayはどういう存在になりたいと思いますか?

小原:とことん自由を許される人になりたいですね。それが究極なんですよ。

ー自由ですか。

小原:電気グルーヴみたいな存在になりたいんです。正直、いまでさえ不自由に感じるところがありますからね、表現するうえでは。自分たちがイメージしてる人たちと、それを表面的にしか捉えられない人たちとの戦いだと思うんですよ、これは。だから、そういうもの(自由な表現)が確固として成立すれば、露出するうえでの制限があっても、悪いようには受け取られないと思うんですよね。

ー言い方は悪いけど、一度大衆を味方につけられた人であれば、あとは何を表現しても許されるところがあるし、それが自由を得るてっとり早い手段ではありますからね。

小原:うん、まったく無責任だと思うんですよ、あの人たち(大衆、メディア)って。

ー結局、「のめりこめ、震えろ。」につながる話になりましたね。

小原:たしかに。

藤本:ファッションアイテムとして消費しないでほしいですよね。「Tempalayを聴いてたら、オシャレでしょ」って言われるのはうれしいけど、それだけじゃなくて、もっとのめり込んで聴いてほしいっていうことだと思います。

ーAAAMYYYさん、何か付け足すことは?

AAAMYYY:まったくもってふたりに同意ですね(笑)。この先も、かっこいいことだけをやっていきたいなと思います。

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【Tempalayのルーツミュージック】

小原綾斗(Vo/Gt)
さくらの唄/GOING STEADY

音楽をはじめたきっかけは忘れたんですけど、バンドをはじめたきっかけは、GOING STEADYです。兄貴がコピーバンドをやってて、そのライブを見に行ったんです。で、中学2年のときに、銀杏BOYZのファーストを聴いて。峯田さんはロマンチックな人なんですよ、ものすごく心象を描くのが上手い。自分(峯田)のために書いているようで……何て言ったらわからないけど、自分(受け手)に歌ってくれてるような気がするんですよね。

藤本夏樹(Dr)
Silent Jealousy/X JAPAN

ずっとピアノをやってたんですけど、バンドを組んだきっかけはX JAPANです。中3のときに友だちが聴かせてくれたんですけど、そのなかに入ってた「Silent Jealousy」っていう曲にハマったんです。あんな激しい曲を聴いたことがなかったんですよ。バンドを組んで、ドラムをやれば、YOSHIKIさんになれると思ったんですよね(笑)。


AAAMYYY(Cho/Syn)
Paper Planes/M.I.A.

M.I.A.ですね。2007年に出た『カラ』っていうアルバムに入ってる「Paper Planes」なんですけど。そのとき、ちょうどアメリカに交換留学に行ってたんですよ。当時、T-Painとか、あのへんのラッパーが増えてきてて、なかでもM.I.A.が、誰よりも男らしくてかっこよかったんです。周りの友だちは、みんなM.I.A.で踊ってましたね。

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