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Pure / 向井太一

2018年11月のアーティスト

Artist

Pure / 向井太一

Profile

幼少期より家族の影響でブラックミュージックを聴き育つ。その後、地元の音楽高校へ進み、卒業後、2010 年に上京。ジャズとファンクをベースとしたバンドにボーカルとして加入し、東京都内を中心にライブ活動を経て、2013 年より柔軟に音楽の幅を広げる為、ソロ活動をスタート。ファッション誌のウェブサイトでのコラム執筆やモデルなど、音楽以外でも活動の場を広げる。

2016 年 3 月、1st EP「POOL」をリリースし、発売日に即完。自身のルーツであるブラックミュージックをベースに、エレクトロニカ、アンビエント、オルタナティヴなどジャンルを超えた楽曲、そして「日本人特有の言葉選び、空間を意識した音作り」で常に進化を続ける新境地を見事に提示し、各媒体・リスナーから高い支持を得る。

2016 年 4 月、さらにアクティブで自由な制作活動を行うべくインターネットに表現したい音楽をタイムラグなく継続的にアップ。そのオントレンドで自己発信型な音楽活動が目に留まり、TOYʼ S FACTORY / MIYA TERRACE とマネンジメント契約し、2016 年 11 月には 2nd EP「24」をリリース。2017 年 11 月に 1st AL「BLUE」をリリース。収録曲の " 空 feat.SALU" は全国ラジオエアモニチャートの総合で一度、邦楽部門で 3 週連続の 1 位を獲得。さらに、2018 年 1 月に東京と大阪で開催された初のツアー "BLUE TOUR 2018”は即日完売。配信 EP「LOVE」を今年 6 月 27 日にリリースし、8 月に行った全国ツアーもチケットは全公演即完。勢いそのままに 11 月には新作「PURE」のリリースを発表。

今作を引っさげたツアーも年末から 2019 年年明けにかけ、規模を拡大し開催決定。ライブ活動をメインにジャンル問わず様々な仲間と繋がり継続的にシーンを構築。ハイブリッドなアーティストとして、更なるステータスを目指す為、アグレッシブに活動している。

オフィシャルサイト

Power Push! Interview


今月のPOWER PUSHは向井太一の「Pure」。11月28日にリリースされるセカンドアルバム『PURE』のタイトルトラックとして収録されるこの曲には、かつて孤独な少年だったという向井太一が、いまだからこそ歌える“自分自身を好きになろう”という熱い想いをストレートに綴ったメッセージ性の強い1曲になった。以下のインタビューでは「Pure」の制作秘話やハイセンスなミュージックビデオについて、また、ソウル/R&Bをはじめとするブラックミュージックをベースにしながら、あくまでJ-POPフィールドで戦ってゆくという自身の命題に真摯に向き合ったアルバム『PURE』の全貌についても話を訊いた。

TEXT: 秦 理絵 PHOTO: 依田 純子

ーまずPOWER PUSHに選ばれた率直な気持ちから訊かせてください。

向井:めちゃくちゃうれしいです。けっこう友だちが選ばれているのを見てたので、いつか自分も、と思ってたんですよね。実は、前作『BLUE』のときにも「くるかな?」と思ったんですけど(笑)。やっと念願のPOWER PUSHです。周りの人に伝えると、「まだ決まってなかったんだ?」って言われることも多いんですよ。

ーわかります(笑)。

向井:もうパワープッシュをいただいてるイメージがあるんですよね。

ー「Pure」はアルバムのリード曲ですけど。“あなたがあなたでいること/それはとても素晴らしいこと”って歌っていて、とてもメッセージ性の強い曲になりましたね。

向井:最初はこういうメッセージの曲を作ろうとは思ってなかったんですけどね。最初に、LUCKEY TAPESの高橋海くんとトラックとメロディを作ってから、歌詞を考えるときに、アルバム『PURE』全体が、そのときに自分が考えていたこと、感じたことを書いた歌詞が多いなと思ったんです。それで、自分がいちばん伝えたいことは何だろう思ったときに、自分は誰かに発信する身として、何か言えることがあるんじゃないかと思ったんです。

ーというのは?

向井:もともと僕はコンプレックスが多くて、どちらかと言うと、ネガティブ思考だったり……音楽は好きだったんですけど、田舎の育ちだったので、音楽の趣味が合う友だちもいなかったんですよ。友だちも少ないほうだったんですよね。

ー昔の曲は暗いものが多いですもんね。

向井:そうです(笑)。どちらかと言えば、マイノリティ的な場所にいたんですよね。それで、音楽を始めたときに、もちろん「売れたい」っていう気持ちがあったから、もっとわかりやすいことを、やりたくなくてもやったほうがいいのかな?って悩んだ時期もあって。結果的に自分の好きな音楽を信じながら、大勢の人に聴いてもらえるような曲を作るっていう両方を妥協せずにはじめたことで、ちょっとずついろいろな人に聴いてもらえるようになったんです。そこで初めて自分を好きになれたというか。肯定してくれる人が増えるたびに、自分のことを認められるようになったんですよね。

ーええ。

向井:まさに「Pure」で歌いたかったのは、そういうことなんです。いまSNS上でバッシングを目にすることが多いし、キツい言葉によって傷つくこともあるけど、そういうマイナスな言葉だけに囚われずに、自分自身を好きになることが、すごく大切なことだなと思うんです。僕は音楽によって自分のことを好きになれたから。この「Pure」を聴いて、自分のことが好きになれない人が、ちょっとでも変われたらいいなと思って書いたんです。

ーいまの話は、おそらく『PURE』っていうアルバム全体にも通じることですよね?

向井:そうですね。今回はいままでよりも、もっと深く自分のことを掘り下げたというか。前まではフィクションとノンフィクションを織り交ぜてたんですけど、今回は全部リアルな歌詞を書いているので。

ーそうなると、前作『BLUE』の時期とは、向井くんのなかで、ミュージシャンとして何を歌うのかっていう理由そのものが変わってきてるんじゃないですか?

向井:うん。いままでは社会的に起きてる事件とか出来事に対して、アーティストとして声を発することが怖いというか、僕の角度からモノを言ったときに、もしかしたら嫌な気持ちになる人がいるかもしれないとか、それが、間違ってるかもしれないっていう気持ちがあったんです。でも、最近は「僕の曲で元気になりました」っていうメッセージをもらうことも増えてきたというか。誰かに良い影響を与えられるってわかったから、僕も何かの出来事があったときに声をあげないと、歌ってる意味がないんじゃないかなって思うようになったんです。そこで自分の気持ちを書くっていうアルバムコンセプトが決まった感じでしたね。

ーなるほど。「Pure」のサウンドアプローチに関しては、何かイメージはあったんですか?前作に引き続き、LUCKEY TAPESの海さんと作った曲ですが。

向井:前作の「FLY」は編曲だけだったんですけど、今回は、作曲から関わってくれたので、また新しい感じになったと思いますね。いつも言ってるのが、LUCKEY TAPESの高橋海と、ソロの高橋海の中間を作ってほしいっていうことなんです。LUCKEY TAPESはポップですけど、海くんのソロプロジェクトはデジタルでエグみのあるトラックが多いので。その中間点が、まさに自分がしたいことなのかなと思っていて。ポップスでありつつ、しっかりと音楽的な感度が高い人たちにも伝わるようなサウンド感というか。

ーさっきも話したとおり、自分の好きな音楽を追求しながら、それをいかに大衆性の高いポップミュージックとして届けるかは、向井くんにとって大きな課題なんですね。

向井:僕はJ-POPでありたいんですよね。自分のルーツにはR&Bであったり、ヒップホップ、レゲエとかはあるんですけど。もっと幅広い人にも聴いてもらいたいんです。尊敬するアーティストが宇多田ヒカルさんなんですけど、あのファーストアルバムのR&B色が強いところから、いまはメジャーシーンでヒットを飛ばしていて。かつ、いま彼女のことをR&Bシンガーと言う人は誰もいないじゃないですか。それが自分の目指すべき場所だなと思ってるんです。中身は歌謡的でありたいけど、サウンド感は、海外のオントレンドとか、新しいジャンルを柔軟にインプットとしていきたいと思ってます。

ーちなみに「Pure」のミュージックビデオも見させてもらいましたけど。ハイセンスですね。ずっと鏡の前に立ってるんだけど、鏡に映る人物が入れ替わっていくっていう。

向井:あれはノーカットですね。キャストのみんなと何回も打ち合わせをして撮影しました。ひとりが失敗すると、また撮りなおしっていう、緊張感はありつつ。

ー鏡のアイディアは向井くん発信ですか?

向井:いや、どちらかと言うと、僕は、「こういう曲なんです!」っていう曲に込めたメッセージを、監督の(黒柳)勝喜さんに熱く伝えて、「こういうのはどうですか?こういうのはどうですか?」と案を出しまくりまして、それを汲み取ってくださったという感じですね。キャストには、男女関係なく、いろいろな年齢の人が出てるんですけど、それが「自分自身を好きになってほしい」っていうメッセージにつながっているので。

ーなるほど。

向井:最終的なアイディアは勝喜さんに出していただいたんですけど、毎回、打ち合わせは僕も最初から参加していて。視覚的な効果によって、音楽の聴こえ方って、すごく変わると思ってるんですよね。音楽とは別のことでも大事な要素というか。

ーこれまでの活動を見ていても、向井くんはミュージシャンとして、自分をセルフプロデュースしていくことの必要性は意識していますもんね。

向井:マイノリティ的なものをどう広めたらいいのかを考えたときに、僕の音楽性とビジュアルのギャップが大事だと思うんです。僕のファンのなかには、いままでこういうジャンルを聴いたことがなかったけど、僕をきっかけに好きになってくれる人もいたりして。だから僕は一見敷居が高く見えるようなものの間口を広げる役割になれるんじゃないかなと思っていて。昔のR&Bのビデオは、もっとマッチョで悪そうな人がセクシーに歌ってるとかが主流だったと思うんですけど。いまのアーティストは、僕以外でも、必ずしもそのジャンルのイメージと直結してるわけじゃなくて、それぞれのアーティストが個々の個性を持っているのが当たり前だと思ってるんです。より自分が信じる音楽を広められるためにも、ビデオとかアートワークは意識して、自分らしさを反映させていこうと考えてますね。

ーちなみに、「Pure」の撮影って、、何回ぐらい撮り直したんですか?

向井:うーん……10回はやってないと思いますね。最初にリハーサルを5回ぐらいやった以外は、3回失敗したぐらいかな。終わったときの達成感がすごかったです。

ー向井くんもNGテイクを出したり?

向井:いちばん僕が出したと思います(笑)。

ーそうなんですね(笑)。今回、アルバムのタイトルが『PURE』になったのは、「Pure」という曲ができたことによって決まったんですか?

向井:アルバムタイトルのほうが先ですね。「Pure」の曲名が決まらなかったときに、そう言えば、表題曲を作ってなかったなと思って。今回は自分の本当に体験したこと、伝えたいこと、感じたことを歌っているから「PURE」がいいなと思ったんです。あと、今回はボーカルもソウルっぽい感じなんですよ。『24』(2016年作品)のときは、トラック的な歌い方を意識して抑えたりもしていたので、今回、より感情的というか、人間らしさを意識したので、シンガーとして生粋のものでありたいという意味で「PURE」ですね。

ーいま歌い方がソウルというワードも出たけど、アルバム全体としても、レゲエの要素も強く出てきて、生っぽい、泥臭い感じが印象的でした。

向井:そうなんですよ。今回は僕が小さいところに聴いた音楽にインスピレーションを受けた部分が多い気がします。プロデューサー陣もそうなんですけど。いままではアンビエントだったり、クラブミュージックの要素が強くて、同年代で本当にかっこいいことをやってるアーティストと一緒に作ってたんですけど、今回は本当に小さいときから聴いてたような、時代を牽引してきたアーティストとやれたのがうれしかったですね。

ーなかでもKREVAをプロデューサーに迎えた「Answer」は、かなり刺激的だったんじゃないですか?

向井:「Answer」は、最初、蔦屋(好位置)さんと一緒に、KREVAさんにお願いするつもりはなく作ってたんですけど、「これ、ラップを入れたいよね」ってなったときに、このリリックを体現している方っていうので、ダメ元で「KREVAさんとか……?」って言ったら、その場で電話をしてくれて、オッケーしてくださったんです。その最初に打ち合わせで、「Answer」に込めた想いをお伝えしたら、「それってこういうことだよね?」って答えてくださることが、まさにそのとおりなんですよ。本当に深く僕のことを理解してくださって。KREVAさんみたいな、クラブシーンとかフリースタイルみたいな場所で、ヒップホップをやってきた人が、武道館もやって、紅白も出て、フェスのヘッドライナーをやってる。そうやって自分の信じる音楽を、ポップシーンでも信じ続けるっていうのは、自分のやりたいことでもあるんですよね。

ー答えを模索している向井くんと、答えに導いていくKREVAのコラボですよね。

向井:まさにKREVAさんは自分自身の答えを見つけた人なんですよね。歌詞でも、すごく芯のあることを言ってくださるから、僕がこれから音楽をやるうえで、めちゃくちゃ希望だし、改めて音楽をやることが楽しいなと思いました。

ー社会的なことを歌わなければというところでは、SNS上のヘイトについて、向井くんなりの気持ちを綴った曲が印象的でした。「Gimme」とか「Haters」とか。

向井:SNS上で傷つけ合ってるのが悲しいんですよね。どちらかと言うと、「Haters」は、それを面白可笑しくというか、それが気にならないぐらい上に行ってやるっていうような気持ちですね。マイナスな感情を未来へのポジティブにちからに変えていくっていうのを、肩のちからを抜きながら歌っていて。「Gimme」は、もう少し本質的なこと。僕が、そういう人を変えることは難しいけど、いま自分のことを支えてくれる人とか、身近な人、自分自身の気持ちを変えることはできるなと思って。自分の周りの人を愛することによって、世界は変わるんじゃないかっていう、そういう気持ちを込めてますね。

ー今回のアルバムはそういう大きな意味での愛を歌ってる曲が多いなと思いました。世界中がラブで満たされることを願ってるというか。

向井:うん、僕は人が好きだから、誰かが悲しんでるのは、それが知らない人でも辛いんですよね。目を逸らしたくなることが多いので。愛することで世界を変えるなんて、きれいごとに聴こえるかもしれないんですけど、自分には大切なことかなと想って歌ってます。

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【向井太一のルーツミュージック】

リリー・アレン『ファック・ユー』

今回、『PURE』のコンセプトを決めるときに影響を受けたのが、リリー・アレンの「ファック・ユー」っていう曲なんです。最初はふつうに可愛い曲だと思ってたんですけど、歌詞では、マジョリティーに対するヘイトな気持ちというか、抑え込もうとする人への叫びみたいなものが詰まっていて、衝撃を受けたんですよね。彼女の人生観をアートとして表現できているのが、かっこいいなと思いました。

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