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You / 雨のパレード

2016年7月のアーティスト

Profile

2013年結成。2015年に リリースしたmini Album 『new place』の表題曲「new place」がSSTVのローテーション「it」に選出され、同年10月に開催された「MINAMI WHEEL」では初出演ながら入場規制となる動員を記録するなどインディーながら耳の早い音楽ファンの間で注目を集める。 その後、同年末に開催された自主企画イベント[ 呼応する表象 ]でビクタースピードスターレコーズからのメジャーデビューを発表。

2016年1月にインディーズでのラストシングルとして発売された『Tokyo』はSSTVの「it」を始め、MTV「Hot Sheet」、各地のラジオでも続々とローテーションを獲得、2月~3月にかけて開催された「スペースシャワー列伝15周年記念公演 JAPAN TOUR 2016」にも抜擢され、ライブパフォーマンスやその存在感が大きな話題となる中、3月2日1stフルアルバム『New generation』でメジャーデビュー。

Vo.福永浩平の声と存在感、そして独創的な世界観は中毒性を持ち、アレンジやサウンドメイキングも含めまさに “ 五感で感じさせる ”バンドとして注目されている。

アルバムリリース後に行われたバンドとして初となる東名阪のワンマンツアーは各会場即日ソールドアウトを記録する。

2016年7月20日、メジャー1stシングルとして『You』をリリース。

オフィシャルサイト

▼雨のパレード - You

Power Push! Interview


 捉えどころのない浮遊感漂うサウンドスケープの真ん中で“誰かを救いたい”というはっきりと意志を宿したメロディ。雨のパレードが7月20日にリリースした1stシングル『You』はバンドがいま表現したい全てを注ぎ込んだ作品だ。バンドサウンドとサンプリング音とを絶妙のバランスで融合して生み出される独特の音像は、海外の最先端の音楽から「かっこいい!」と思ったものをピュアに取り入れたもの。機材マニアで音フェチで音楽オタク。音楽をカルチャーとして表現する彼らの佇まいはクールでスタイリッシュにも映るが、今回のインタビューで4人は熱く純粋な少年少女のような表情も見せてくれた。

Text_秦理絵 Photo_依田純子

―雨のパレードは福永くん、是永くん、大澤さんの3人が鹿児島から上京してきて、東京でベースの是永くんが加わって組んだバンドだそうですね。

福永:鹿児島から上京してきた3人はもともと雨のパレードとは違うバンドを一緒にやってたんです。で、僕はもともと「上京したいな」っていうのがあったから、そのバンドの解散をきっかけに、東京に来られるメンバーには声をかけて、また一緒にバンドを組んだっていう感じですね。で、知り合いに九州出身の有名なドラマーがいるんですけど、東京に来てからその方に紹介してもらったのがベースの亮ちゃんです。

―2013年から本格的に活動をスタートした雨パレですけど、バンドとして鳴らす音楽が明確になったタイミングはどこだったと思いますか? 個人的には「new place」(2015年7月リリースのミニアルバム)あたりなのかな、と思うんですけど。

福永:うーん……僕らはずっと探りながらここまでやってきたバンドなんですけど。常に試行錯誤、トライ&エラーを繰り返して、いま少しずつ自分たちの音楽が見えてきた感覚ではあるんです。ただ、たしかに振り返ると、その「new place」の頃がきっかけなのかなとは思います。あの曲で初めてドラムパッドを入れてみて、打ち込みで鳴るような音をそのままライブで演奏するみたいなスタンスになったので。あれは大きかったですね。

―サンプリングした音をバンドで使うことへの魅力はずっと感じてたんですか?

福永:もともと僕はエレクトロハウスとか、エレクトロR&Bとか、そういうバンドじゃない界隈の音楽が大好きだったんですけど。それはバンドとは別物として切り離して考えてたんです。でも、もともとうちのギター(山崎)はギターっぽくない音を出したり、ベース(是永)も面白いアプローチで弾いたりするようなメンバーだったので、楽器らしくない音を好んで作ってたんです。そういう前提もありつつ、最近そのサンプリングパットを導入して貪欲に欲しい音をパッドに入れるようにもなって、シンセも使うようになって。より自分たちのやりたい音楽をバンドで表現できる状況が整ってきたんです。

―バンドっぽくない音を鳴らすという部分で他のメンバーはどうですか?

山崎:ギターの音を加工するのもしかり、ギター以外の楽器もしかり、もともと僕はいろんな音を出すこと自体が好きだったんですよ。だから(福永から)“こういう感じで”とかいろいろな音を聴かせてもらうじゃないですか。そのなかで自分のアプローチをどうするか?みたいなことを常に考えていくんです。だからこのバンドを組んでいろんなことを試しながら、だいぶサウンドを開拓していった感じですね。
大澤:最初わたしはドラムが好きでドラムを始めたので、やっぱりバンドらしいドラムの音が好きだったんです。でもあるバンドのライブ映像でメンバーみんなが(電子)パッドを叩いて演奏してるのを見る機会があって、「あ、ありだな」と思ったんです。同期ではなく、ドラムのビートとして生でパッドを叩く演奏が良いなと思ったんですよね。

―たしかに雨のパレードはサンプリング音を使ってるけど、あくまで同期ではないっていうのはこだわりですよね。ステージ上からは生で鳴らす音しか聴こえない。

大澤:そうなんです。

―是永くんはベーシストとして雨のパレードのサウンドとどう向き合ってますか?

是永:僕はもともと椎名林檎さんが好きで、亀田誠治さんのベースが好きだったので、ふつうのベースはやりたくないなと思ってたんですね。だからこのバンドをやる前からマルチエフェクターを買って、「面白い音が出るな」って遊んでたんですけど。雨のパレードはふつうのバンドだと入れない、そういう音も取り入れられるバンドなんですよね。

—話を訊いてると、雨パレって全員が機材好きで、音フェチみたいなところがあるんでしょうね。「こんな音が出た、入れちゃえー!」みたいな少年感というか。

福永:あははは!そうかもしれないです(笑)。

—雨のパレードが結成された2013年っていうと、シーンでは次はシティポップがくるとか言われてた時期でしたけど、自分たちの立ち位置はどんなふうに感じてますか?

福永:あんまり仲間がいないっていうのは感じてます(笑)。いま他のバンドでシンパシーを感じるとしたら、僕らが勝手にかっこいいと思ってるだけなんですけど、D.A.N.ですね。もともとオールドサウンドをそのままやってる人たちって、俺はあんまり惹かれる部分がなくて。やっぱり新鮮味がほしいなと思うんです。それを僕らは出していきたいし、D.A.N.にも同じものを感じるから、一緒にライブをしたいと思ってます(笑)。

—たしかに雨のパレードを見ていると、新しい音楽を鳴らして、新しい世代を背負っていくんだという強い使命感を感じますね。

福永:使命感まではないですけど……。でも前回のメジャーデビューアルバムを『New generation』っていうタイトルにしたのも、僕たちが新世代を引っ張っていくんだっていう意思表示だったんですね。自分たちにしかできないサウンドをふんだんに詰め込んだつもりだし、この自分たちの好きな音楽で新しいシーンを作っていきたいと思ったんです。

—なるほど。今回はせっかくスペシャのインタビューなので、少し前の話ですけど春に出た列伝ツアーのことも振り返ってもらいたいなと思ってるんですけど。

是永:列伝ツアーは単純に同年代の人たちと一緒にツアーを回れたのが嬉しかったですね。みんな音楽性が全然が違うので刺激になりました。バンドによってお客さんの盛り上がり方も全然違ったし、すごく勉強になりました。
大澤:私は列伝でライブの概念が変わったんです。いままではステージングを魅せるっていう意識だったんですけど、それよりも「対ひと」を意識するようになって。ライブ力が素晴らしい3組だったので「負けたくない」っていう気持ちも強くて、ファイナルに向かってだんだん熱量もあがっていきましたね。
山崎:僕も対バンという言葉そのものの認識が変わったと思います。地元にいるときからいろんなバンドと対バンをやったけど、そのときは、みんなで楽しくっていう感じだったんですよ。それも大事だと思うんですけど、特に列伝ツアーはすごく火花を散らし合うというか。会場自体の熱がいままで味わったことのないものでしたね。
福永:列伝ツアーに出るって決定してから、自分たちの異物感は感じてたので、このなかでどれだけ成長できるかっていうのはテーマとして掲げてたんです。列伝ツアーで売れるというより、列伝ツアーでどれだけ成長するかが大事だと思って取り組んでて。盗めるものは全部盗もうと思ってたし、僕らに必要ないものは目利きするようにしたかったし。本当に列伝ツアーは素敵なメンバーでしたね。

—ツアー後にフレデリックとマイヘア(My Hair is Bad)とも話す機会があったんですけど、「青春だった」って言ってましたよ。

福永:そうですよね。いや~、超楽しかったです(笑)。

—そのツアー中にメジャーデビュー日を迎えたのも印象的でしたよね。

福永:それもあったので、ツアーではメジャーアーティストとして自分たちの楽曲でちゃんと勝負したいと思ってたんです。メジャーデビューって高校生のときには安易に口にしてた夢ではあったけど、いまこのバンドで目標としてるところとは全然違うし。むしろスタート地点と呼ぶような場所ですよね。だからあんまり実感は湧いてないんですけど。ツアーのときは周りがみんなお祝いしてくれたので嬉しかったですね。

―そんな雨のパレードのメジャー1stシングルとしてリリースされるのが『You』になります。まずタイトルが“あなた”というところで、強く外にメッセージを発信する曲ですね。

福永:「You」っていうのは文字にも力がある言葉だと思ってるんです。僕はタイトルを最後につけるので、先に歌詞ができたんですけど。この曲は個人的に玉置浩二さんの「田園」とかキリンジさんの「Drifter」とか、そういう経験をした人が聴くとすごく救われるような曲をずっと書きたいと思ってたんです。今回このタイミングで、このオケとメロディがあって、このテーマに挑戦してみたいって思ったんですよね。

—「田園」も「Drifter」もどん底の人生でも“あなた”という存在に救われるっていうことがテーマですよね。福永くんにとって“あなた”は誰だったんですか?

福永:僕の経験上の“あなた”なので、この曲においては恋人だったんですけど。ときどき深層心理的な話をしてると、ここに母親も感じるのかなと思ったりもします。でも聴いてくれる人それぞれに“あなた”がいると思うんですよ。「田園」っていう曲の“生きていくんだ、それでいいだ”っていう歌詞が真理に近い、これが(生きるうえでの)答えだと僕は思ってるんです。それを歌うにはまだ僕には説得力が足りないなっていうのは書きながら思い知らされて、最終的には僕なりのこういうかたちの歌詞になりました。

—で、サウンドのほうはすごく緻密に音が重なりあってて、ループ感のなかに、どこか危うさを感じるようなすごく心地好いバンドサウンドでした



福永:もうこれはスゴいですよ!使いたい音を全部盛り込んで、いまの自分たちにできる最高のものができたので、語らせていただきます(笑)。まずイントロから鳴ってるパッドの音を出すために、山崎がシンセを買ったんです。26万円、男の36回払い!
大澤:生々しいよ(笑)。
福永:ずっと欲しかったアナログシンセだったんですよ。イヤーズ&イヤーズのライブを見に行ったときに「リアル」っていう曲でProphetのすごく良いバージョンを使ってて。低音のベースを鳴らしてるそのシンセの音がすごく衝撃的だったから、「あれ、めっちゃ欲しいな」っていう話をしてたんです。で、「買ったら?」って俺がちょいちょい……。
山崎:その音が入ってます。
福永:で、ギターは広がりを出したいなと思って、フォグ2っていう倍音が出てるようなエフェクターを使って、ギターじゃないみたいな音を出してます。あとは最近海外のアーティストでよくある声みたいなリヴァーヴ音でニュアンスを出してますね。

—なるほど。

福永:次、ドラムなんですけど。僕の好きなR&Bとかハウスのミュージシャンがよくやるんですけど、スネアの音が指パッチンの音になってますね。アストロノーミー(フォー・ドッグス)が入れてたクラベスっていうコンコンっていう音が鳴る木の打楽器がかっこよかったので入れてます。
大澤:音色のリクエストはすごかったですね。

—では、最後にベースの解説もお願いします(笑)。

福永:ベースはジャック・ガラットの新譜(『フェーズ』)を1月に聴いて、けっこう攻めてるなと思ったんです。その音色を(是永に)作ってもらってハメ込みました。
是永:ちょうど僕はフレットレス・ベースを売ろうとしてたんですけど、この曲ではそのフレットレス・ベースの音がハマったんです。手離さなくて良かったですね。
福永:今回はベースだけで6種類ぐらいエフェクターを使ってるしね。
是永:めちゃくちゃ踏み変えてます。

—なんだか……音に関して話すときの福永くんのテンションが高いですね。

福永:これはうちのメンバーはみんななるんです(笑)。

—でも驚異的なのは、これだけいろんな音が鳴ってるのに、そんなにギューギューじゃなくて、ちゃんとメロディがスコーンと飛び抜けて耳に届いてくるんですよ。

福永:そうなんです!これだけすげぇ入れ込んだのに、歌ものになってる。だから「どうだ!」っていう感じなんですよ(笑)。

—ちなみに毎回これぐらい音にこだわってるの? それとも今回は特にすごい?

福永:毎回このぐらいこだわってますね。音色もリズムも全部みんなで考えてます。

—カップリングの「In your sense」と「morning」もとても良い曲ですけど、この2曲も“あなた”へ向けたメッセージが貫かれてるんですよね。

福永:これは本当に偶然なんです。2曲目の「In your sense」に関しては「Happy Rainy J-WAVE」のキャンペーンソングとして、雨の日が楽しくなるような曲っていうテーマをいただいてたので、俺らなりに考えて作りました。3曲目の「morning」はアニメ『ほのぼのログ』のテーマ音楽として書かせてもらったので、その作品を見て書いて。どっちもキャンペーンだったり、アニメが主役になるように書きましたね。

—初めての書き下ろしですけど、完全にゼロから生み出すのとは違いました?

福永:何かの本で「人は自由すぎると何をしていいかわからなくなる」って読んだことがあるんですけど。テーマをいただいたほうがスムーズに作れる感覚はありましたね。

—あと、ミュージックビデオの話なんですけど。「You」は神奈川県の城ヶ島で撮影したみたいですね。全然、日本っぽくないんですけど。

福永:そうなんですよ。「ここ日本かっ!?」っていう絵ですよね。
山崎:見る人はみんな言うもんね。「どこで撮ったの?」って。

—撮影のコンセプトはどういうところだったんですか?

福永:今回も「Tokyo」のときから一緒にコンビを組んでる監督に作ってもらったんですけど。僕と同年代でふたつ上だったりして、すごくやりやすい環境なんです。監督の家に行って、編集も付き合ったりしてるんです。今回は「Tokyo」との差別化で自然を感じる壮大な場所がいいねっていう想いはありました。あと“You”を象徴する女の人がいるんですけど、でも同じシーンには僕はいなくて。そこは監督のアイディアですね。

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【雨のパレードのルーツミュージック】は次のページで!

【雨のパレードのルーツミュージック】


福永浩平(Vo)
アウスゲイル『イン・ザ・サイレンス』

上京してからタワレコで買って握手会も行ったんです。この作品はアイスランドでは10人にひとりが持ってるぐらい売れたみたいで。アコースティック寄り……たぶん弾き語りとかで作ってるタイプだと思うんですけど、それにアナログシンセを足してる感じですね。僕がアナログシンセに魅力を感じる大きなきっかけのひとつです。

山崎康介(Gt)
ゆず『なついろ』

ギターを触わるきっかけになった1曲です。友だちが文化祭で演奏してたんです。それでギターにすごく興味がバーンって走って。そこから音を出すものフェチズムが始まった感じですね(笑)。自分にとっての唯一の取り柄をもらった感じがしました。

是永亮祐(B)
椎名林檎『勝訴ストリップ』

中学生か高校生ぐらいのときに聴いたんですけど。東京事変の『群青日和』を聴いて、いろいろ掘り下げていったんです。その頃からベースをやってたので最初は亀田さんのベースラインからハマっていって、最終的には林檎さんにハマっていきました。

大澤実音穂(Dr)
ライ『ウーマン』

2013年の作品なんですけど、最初は先輩に教えてもらったんです。ボーカルが男か女かわからない声ですごく良いんです。私はけっこう声から好きになったりするんですよね。

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