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スペースシャワーTVが自信をもっておススメする邦楽マンスリーアーティストが"VIP"。話題の新曲ミュージックビデオを中心に大量オンエア!
26 / カネヨリマサル
毎月注目アーティストの一曲をピックアップし、 そのミュージックビデオをヘビーローテーションでオンエア!
▼ シンリズム - 心理の森
若干17歳の新星・シンリズム。現在高校3年生である彼は、作詞作曲編曲はもちろん、多くの楽器やプログラミングまでをもこなす神戸在住のシンガーソングライター。学校の休みを利用して東京のスタジオに通い完成させたアルバム「NEW RHYTHM」でデビューを果たした。
Text 加藤蛍 Photo 依田純子
シンリズム:今日は7月に開催される1stツアーのリハも兼ねて来たのですが、たまに東京へ来るとかなりの数のスケジュールを一気にこなさなくてはいけないことが多いです(笑)。シンリズムとしてのライブはまだまだ回数も少ないですけど、今回のツアーは渋谷CLUB QUATTROを始め大きなところばかりなので、正直まだ実感がないですね
シンリズム:音楽系ではないのですが、選択授業で音楽理論が学べるということと、音楽制作に時間を割くことが出来そうだということで今の高校を選びました
シンリズム:そうですね、中1で楽器に触れて、自分の好きな曲をひたすらカバーして、出来たら達成感があるのでまた次の曲を、とやっている中で、自分で曲作りが出来るようになったら楽しいかなって、遊びの延長くらいの気持ちで始めたことだったんです。最初は何もわからないので、見よう見まね、どうにでもなれくらいの気持ちだったんですけど、父に聴いてもらったら「ちゃんと曲になってるよ」って言ってもらえて。そこから曲作りを本格的にするようになりました
シンリズム:僕の名前をつけるときも、“理澄”か“音太郎”で最後まで迷っていたらしいです。特に音楽系の仕事をしているという訳ではないのですが、父も中学の頃から自分で曲作りをしていたんですよ。とはいえ父も独学なので、正しい方法なのかはわかりませんけど、少なくとも僕は身近に作曲の方法を教えてくれる人がいて運が良かったと思います。いまでも完成した曲は父に聴いてもらって感想をもらいます。母も、父ほどではないにしろ音楽が好きなので、そういう家庭で育ったことは、いま僕自身が作る音楽にも大きな影響があると思います。一番は、自分が心地良いと感じる音楽を作りたい、という気持ちが根底にありますけど、音楽性に関しては環境も大きいかもしれないですね
シンリズム:たくさんいますけど、中でもキリンジさんが。自分で音楽を作るようになって、さらにキリンジさんの凄さを理解できたような気がしていて。「ここでこのフレーズ入れるなんて!」とか、「この楽曲はこうなっていたのか!」とか、新たな発見が聴くたびにあって。その偉大さを感じながら聴いています
シンリズム:合わないですね〜。僕の高校には軽音楽部もないので、バンド系の洋楽を聴いている子も全然いなくて。なので、音楽はあまり聴いていないけど、ギターには興味があるという友達をバンドに誘って、僕の好きな音楽を聴かせまくって洗脳するという作戦をとりました(笑)。なかなか功を奏しましたよ
シンリズム:今回Power Push!に選んでいただいたことで、スペシャで流れる『心理の森』のMV を見て、僕だって気づいてくれた子が何人かいて。3年間一度も話したことのないような同級生に、学校で急に話かけられることが何度かありました。でも、デビューしたことで変化といったらそれくらいで、普通に高校生活を送っています
シンリズム:人生初のMV撮影だったのですが、あいにくの悪天候で。雨が上がった瞬間を狙って撮っていたんですけど、最終的には晴れて太陽も出たんですよ。ワンカット、一発撮りだったので、撮影自体も楽しかったです。改めて見ると、僕のダンスがかなりぎこちないんですけど、父に言わせたら「そこがいい」らしいので(笑)
シンリズム:去年の春先くらいに、自主製作のCD を作って地元のCDショップに5枚だけ置いてもらっていたんです。SoundCloudなどにも曲をUPしていたのですが、それを見てくれた現在のレーベルの方から声をかけてもらって。というか、ある日突然、Twitter経由で連絡が来たんです。でも、あまりに急な話だったので、ここだけの話、最初はちょっと怪しいなと疑っていました(笑)。ただ、父を交えてお話を聞いたら、すぐにデビューに向けて動きましょうと言ってくれたのと、デビューアルバムも、既存曲を改めてレコーディングしましょうと提案してもらったことも大きかったですね。自分の作った曲がプロの手や機材によってどこまで変わるのか、未知数ではあったんですけど、面白そうだなっていうワクワク感もあって
シンリズム:音の温かみや、演奏している方の雰囲気が浮かび上がってくるようでした。『心理の森』から僕を知ってくれた方も多いと思うのですが、そういう人たちがアルバムの楽曲に対してどんな反応をくれるのか、楽しみですね。10曲中9曲は、もともとあった曲。#09の『夢見るふたり』だけ新たにつくったもの。アルバムラストを飾る『Beautiful Sunday Morning』へとつなげられたらと思って、流れを考えながら歌詞や曲を書いたのは初めての体験でした。#06の『カクテルの歌』は、同い年の従姉妹をゲストボーカルに迎え、アルバムで唯一の女性ボーカルの楽曲になっています。僕以外の人に歌ってもらうというのは、いつかまたやってみたいですね
シンリズム:いまはギターとベース、あまり上手でないけどトロンボーンとキーボードが弾けるのですが、自分で弾ける楽器が多ければ多いほど面白そうだな、と思っています。あと、盧廣仲(クラウド・ルー)いう台湾のアーティストがいるんですが、この人と僕、顔がすごく似ているんですよ。そもそものきっかけは、『心理の森』のMVを偶然目にした盧廣仲ファンの方が、本人と見間違えたとつぶやいていたことから。気になって検索してみたところ本当に顔が似てるし、なによりも曲がかっこいい! いつかお会いしてみたいし、なんらかの形で共演できたら楽しそうですよね
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ザ・スタイル・カウンシル『Greatest Hits』 ![]() 小6のときに、自分の意思ではじめて買ったCDです。もともと「シャウト・トゥ・ザ・トップ」だけは父の影響で知っていたのですが、タワレコに行ったら偶然彼らのCDが目に入って、なんとなく試聴してみたら良いなって感じたので。そのときはCDショップに行くこと自体、ほぼ初めて。そんな中で自分が良いと思ったCDを、自分で買うことに対する喜びは大きくて。そういう意味で、僕にとってのルーツミュージックです。 |
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2015年5月のパワープッシュアーティストは…
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