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2012年3月のパワープッシュアーティストは…

The Girl On A Board feat.H.TEFRON / SALU

2012年3月のアーティスト

Profile

1988 年北海道生まれ。現在、神奈川県在住。4歳でDr.Dre "Let Me Ride" を聴き音楽と出会う。14 歳からラップを書き始める。MONSTARS STREET 所属。SEEDA, NORIKIYO, SIMON,SD JUNKSTA らが絶賛する若手RAPPER。HIP HOP のジャンルを越え響くリリック、着眼点やテーマ、他には真似できない日本人離れしたフロウスキル。ブレる事の無いフリースタイルや人間性、作品そのままのLIVE が彼の魅力。どれをとっても、同年代の青年が持ち合わせているものでは無い。彼の曲中に溢れる感情、知性、表現に多くの人が虜になり聞き入ってしまう。23 歳にしての豊かな人生経験、彼個人の持つ才能が抜群に発揮されている今回の1stALBUM はこれまで数多くのクラシックを生み出しているプロデューサーBACH LOGIC、新世代プロデューサーOHLD(7070PRODUCTION) 二名がサウンド面で支え、間違いなく2012 年にリリースされる作品の中でもトップレベルであり期待を裏切らない「大型新人アーティスト」と言っても過言ではない。当然の様に洋楽のリスナー、邦楽のリスナーを問わず魅了してくれる。

Power Push! Interview

彼のラップが残すフレッシュな風は、ポップ・ミュージックの新たな息吹なのかもしれない。ヒップホップ/日本語ラップ・ファンのみならず、幅広い音楽リスナーに注目されるべき23歳のラッパー、SALU。彼の1stアルバム『In My Shoes』(発売中)に収録されている「The Girl on a Board」が、今月のPower Push!に選ばれた。今や日本を代表するヒップホップ/R&BプロデューサーとなったBACHLOGIC(以下BL)に見初められ、彼の全面バックアップのもとでいきなり音楽シーンの最前線に躍り出ようとしているSALUの特別なスキルとセンスとは? まずは「The Girl on a Board」のミュージック・ビデオ(以下MV)と以下のインタビューでそれを確認してほしい。

放課後に友だちと家でゲームするみたいな感覚で曲を録ってました。

ヒップホップの原体験は、4歳のときに聴いたドクター・ドレーの「Let Me Ride」なんですよね。

SALU:親父の趣味で、小さいころから家でソウルやジャズが流れている環境で育って。その流れでドレーも聴いたんですけど。それから、僕が中学3年のときにDJをやっていた先輩の家でいろいろ音楽を聴かせてもらっていたら、「Let Me Ride」がかかって。“あ、これ聴いたことある”って思って。すごく心地よかったんですよね。

お父さんはかなりファンキーな人なんですか?

SALU:そうっすね。ちょっと困るくらい(笑)。

はじめてラップしたのは14歳のときだったとか。

SALU:はい。当時、僕は札幌に住んでいたんですけど、NORTH WAVEというラジオでかかっていたKICK THE CAN CREWの「カンケリ01」という曲に衝撃を受けて。当時は、USのヒップホップと日本語ラップを別ものとして捉えていて、「カンケリ01」を聴いたときに“これはほかのJ-POPとはなんか違うな”という感覚を受けたんですよ。日本語の乗せ方とか、メロディがあるようでないような感じがすごくおもしろいなって。それから、いろいろ掘り下げていくうちに日本語ラップのシーンがあることを知って。中学のときにひとりだけ日本語ラップが好きな友だちがいて、授業中に見よう見まねでノートにリリックを書き合ったりするようになったんですよね。その延長線上で“じゃあ録ってみようか”ってなって。千円くらいのマイクを買って、それをパソコンに差し込んで、SoundEngineというフリーの音声ファイルソフトでミックスすることをはじめたんです。放課後に友だちと家でゲームするみたいな感覚で曲を録ってました。

ラップに惹かれた最大の理由は何だったと思いますか?

SALU:やっぱり最初は言葉遊びとしてのおもしろさですよね。歌だと歌唱力がないと取っつきにくいじゃないですか。ラップもフックのメロディをつけたり、キーを合わせる技術は必要ですけど、その前の段階だったらわりと入り込みやすいから。

札幌を出て、誰もがひとりの人間であるという考え方に至った

ラップをやりはじめた当初はどういうリリックを書いていたんですか?

SALU:とにかく批判や否定ばかりしていましたね。周りの影響もあって、内面から滲み出てくるものや普遍的なメッセージ性はリリックに書くべきじゃないと勝手に思い込んでいて。今はそういう意識は完全に崩れ去りましたけど。

その崩れ去ったタイミングが、今のSALUさんにとって大きなポイントだったと思うんですけど。きっかけは何だったんですか?

SALU:自分の街--札幌を出て、いろんな人と関わっていくなかで、誰もがひとりの人間であるという考え方に至ったことが大きいですね。

札幌を出たのは何歳のときだったんですか?

SALU:高校3年の夏ですね。あと半年もすれば卒業というタイミングだったんですけど。札幌から神奈川に引っ越して。

それは自分の意思で?

SALU:いや、いろんな事情があってそうするしかなかったというか。最初は親父も一緒に住んでいたんですけど、大学に入ってから厚木でひとりで生きることをはじめて。札幌を出るのは最初はすごくヤでしたけどね。外の世界を知らなかったし、仲のいい友だちもたくさんいたし。でも、すべてを断ち切って。

環境が変わってもラップしようと思っていた?

SALU:強くは思っていなかったんですけど、どこかで感覚的にそうなるだろうなと思っていたというか。実際にラップをすることでリフレッシュしていたと思うし。厚木にはクラブが3つあって、そこでライヴをしたりしていました。

厚木という街は刺激的だった?

SALU:かなり刺激的でした。僕は街というと、それまで札幌の中心地しか知らなかったので。でも、関東って都内や神奈川も含めて、小さな街が複数あって形成されているじゃないですか。それがすごく新鮮で。神奈川のなかでも厚木という街は一昔前に栄えた地方都市のような趣があって。そこで出会った人たちとの関わり合いのなかで、新しい自分の価値観が根を張っていったんですよね。

第二の地元愛が生まれた。

SALU:ホントにそうですね。厚木で音楽を通して出会った人たちがホントによくしてくれたんですよ。その人たちにすごく助けられました。

それとともにラップに対する意識も強くなっていた?

SALU:そうですね。大学は1年で辞めたんですけど。実は小さいころからずっと建築家になりたくて、大学も建築学を専攻していたんですけど。いざ大学に入って建物ができるまでのいろんなプロセスを知っていくうちに“あれ?”って疑問を感じて。それから音楽に強く打ち込むようになりましたね。気づけばラップだけはずっと続けていたから、やれるだけやってみようと思って。

余白を上手く使うことで黒が引き立つじゃないですか

SALUさんのラッパーとしての最大の武器は、やはりフロウだと思うんです。あらゆる束縛からあらかじめ解き放たれているような、喋りがナチュラルに旋律を生み、そこから自身の哲学やメッセージが浮かび上がってくるこの独特のフロウはどのように確立されていったんですか?

SALU:プロセスをお話すると、最初はお手本となる人たちのマネを一通りやってみたんです。ラップのスタイルって、何がオリジナルで何がリアルかという議論があるじゃないですか。でも、そもそも日本人がはじめたことじゃないしなと思ったときに、0か100しかないなと思ったんですよ。

というと?

SALU:まったくほかの人のラップを聴かないようにするか、いろんな人の影響をダイレクトに受け入れて、そのなかで少しずつ自分にしかない癖を残していくか。僕は後者を選んだんです。

少しずつ研磨されていって、オリジナリティが生まれていった。

SALU:そうですね。いろいろ行ったり来たりを繰り返してるうちにこういうスタイルになりましたね。それがだいたい2009年の終わりくらいで。それまではもっと余白のないフロウだったんですよ。言葉をたくさん詰めていく感じで。それでいかにスキルフルかつトリッキーなことができるかを意識していました。

確かに今のフロウは余白と行間が肝になっていますよね。それが独特のグルーヴを生んでいる。

SALU:音楽に限らず書道とかでもそうだと思うんですけど、余白を上手く使うことで黒が引き立つじゃないですか。とにかく今でも研究を続けているような意識で。まだここからいろんなものを研ぎ澄ませていって、最終形態というか、完全にオリジナルのスタイルを確立するまではひたすら研究を続けていきたいと思います。

まだまだ変化していく、と。

SALU:むしろどんどん変化していきたいですね。

BLさんとの制作はどのようにはじまったんですか?

SALU:SEEDAさんの「SCARS-EP-」で客演に呼んでもらったときにBLさんのスタジオでレコーディングが行われたんですけど。そのときにBLさんにデモテープを渡すことができて。それから1ヶ月くらいでBLさんから連絡をいただいたんです。最初にトラックを3曲いただいて、それにラップをつけて返したら“え、全部書いてくれたの? 1曲でええで!”って驚かれて(笑)。それから曲作りがはじまっていきました。当初はアルバムを見据えたものではなくて、少しずつ曲を作っていくという感じだったんですけど。結果的にこの『In My Shoes』にはそのプロセスのなかから生まれた曲が収録されています。

SALUさんにとってBLさんとの制作はどういうものですか?

SALU:それもひたすら勉強と研究をさせていただいている感じですね。BLさんの洗練されたトラックに僕が持ってる実力のすべてを発揮するようにしています。BLさんの深くシンプルな視点から学べることはホントに多いです。

このアルバムでは“みんなに向けた言葉”を強く意識しました

『In My Shoes』のメッセージ性の核にあるのは、森羅万象の営みはすべてつながっているんだということ。そして、それを踏まえたうえで自己対峙し、アイデンティファイすることの重要性だと感じました。

SALU:こういう自分の考え方は人生経験のなかで少しずつ蓄積されていったものなんですけど。BLさんと最初の3曲を作ったときにもっとシンプルかつ普遍的な

特定の誰かではなくすべての人に響くようなリリックを書かないとダメだなと思ったんですよね。

BLさんのトラックがそういった思いを強固なものにした?

SALU:そうですね。BLさんのトラックでラップするならば、普遍的なアプローチをしなければいけないと思ったんです。このアルバムでは“みんなに向けた言葉”を強く意識しました。僕の思想が正しいとかレベルが高いとか、そういうことを主張したいのではなくて。僕の人生経験で得たものをみんなにわかりやすく聴いてもらうという感じですね。

トラック・メイクは全14曲中BLさんが8曲、SALUさんとは厚木をホームグラウンドにする同志であるOHLDさんが6曲という割合で。多彩なトラックがそろいましたけど、そのあたりはSALUさん自身が望んだ部分もあるんですか?

SALU:こういうトラックがほしいというリクエストをしたことはないんですけど、いろんなタイプのトラックでラップできたのはすごく刺激的でした。やっぱりそのトラックがないとフロウは生まれないので。最初にラップを録って、それに合わせてトラックを作るという手法もあるんですけど、僕はトラックから生まれたフロウを大事にしたいと思っています。

今回Power Push!に選ばれた「The Girl on a Board」アルバムのなかでもっともポップな曲であり、モデルの女の子を主役にしたストーリー性の高いリリックは異色とも言える内容になっていますよね。

SALU:そうですね。このトラックをいただいたのが、制作期間で言うとちょうど真ん中くらいのときで。OHLDくんと一緒に車で厚木から池袋のスタジオまで向かっているときに高速でいつも見かける看板があって。当時、その看板でモデルをしている女の子にすごく癒されていたというか、励まされた感じがあったんですよね(笑)。“あの子もがんばってるし、俺も負けたくねえな”って思うところがあって。その子のドラマを僕なりに想像して、このポップなトラックに乗せたらおもしろいんじゃないかと思ったんです。もともと映画がすごく好きだし、この曲ではストーリーテリング的なアプローチをしてみようと。

MVもポップでありながら切なさが滲むような仕上がりで。

SALU:このMVはとにかく主役の女の子を演じてくれたモナ(MONA)ちゃんに注目してもらいたいですね。撮影当時、彼女は13歳だったんですけど、すごく大人びていて、かなり眩しかったです(笑)。

今後MVでこだわっていきたいことは?

SALU:僕のやるべきことはラップなので、MVに関してはすばらしいセンスや技術を持っているクリエイターの方たちにその曲をどう表現するかお任せしたいですね。なので、僕はいいMVを撮ってもらうためにいい曲を作るしかないと思ってます。

さきほど「これからどんどん変化していきたい」と言っていましたけど、そのうえでラッパーとして核の部分で貫いていきたいことは何ですか?

SALU:嘘はひとつもつきたくないですね。その曲を書いたときは嘘を書いたつもりじゃなくても、その後の自分の行動によって嘘になってしまうことがあるじゃないですか。日常で大切な人とのあいだでもそういうことは起きるし。でも、音楽のなかでは絶対に嘘を存在させたくないです。

PowerPush!恒例企画 お祝いケーキSHOT

text:三宅正一  photo:依田純子

【SALUのルーツミュージック】は次のページで!

【SALUのルーツミュージック】

KICK THE CAN CREW「カンケリ01」
ホントにこの曲がなかったら、今の自分はないので。まさにルーツですね。ありがとうございますって感じです。缶蹴りを曲にするというトピックもすごくおもしろいし、今聴いてもカッコいいなって思います。

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