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2020年11月のアーティスト

Profile

荒谷翔大(Vo)、田中慧(Ba)、斉藤雄哉(Gt)、野元喬文(Dr)による福岡で結成された新世代ネオ・ソウル・バンド。2018年に自主制作した2枚のEP「ijo」、「SHRIMP」はCDパッケージが入荷即完売。地元のカレッジチャートにもランクインし、早耳リスナーの間で謎の新アーティストとして話題に。

2019年11月にAtlantic Japanよりメジャーデビュー。配信限定シングル「ミルクチョコ」「Mademoiselle」を11月&12月に2ヵ月連続でリリース。2020年4月15日に初の全国流通盤となる6曲入りのミニアルバム「LOBSTER」をリリース。4月24日に配信限定シングル「good job」、5月1日には過去のデモ曲をまとめた配信限定アルバム「desk」、6月12日にParaviオリジナルドラマ「love⇄distance」主題歌オープニング曲「トキメキ」を配信限定でリリース。8月14日には、史上初となる福岡FM3局で同時パワープレイを獲得した「天神」の配信がスタート。

11月11日に待望のファーストフルアルバム「明日は当然来ないでしょ」をリリース。

Power Push! Interview


yonawoが奏でる詩情豊かな音楽は、日に日に多くのリスナーを虜にしている。昨年11月にメジャーデビューを果たし、今年の4月に初の全国流通盤『LOBSTER』をリリースした彼らは、先日フルアルバム『明日は当然来ないでしょ』をドロップ。メロウで艶めかしいグルーブに磨きをかけながら、これまで謳ってきた「ネオソウル」に止まらない、幅広い音楽性を開花させている。中でも際立っているのが、リアルとファンタジーの間を漂うような、荒谷翔大(Vo)の美しい詩である。言葉と音が幻想的に溶け合う、才気溢れるアルバムになったと言えるだろう。今回のインタビューでは、SPACE SHOWER TV11月度POWER PUSH!に選ばれた「rendez-vous」を中心に、アルバムの制作風景を語ってもらった。

TEXT: 黒田隆太朗 PHOTO: 小杉歩

ーBBB*で2位になられたことで、何か手応えを感じたところはありますか?

*スペースシャワーTVが手掛ける今後の音楽シーンを先取りできる必聴プレイリスト「BOOM BOOM BOOM」発の新人アーティスト応援企画「STARTERS MATCH from BBB」でyonawoが2位に輝いた。

荒谷翔大(Vo):いや、数字ってわかりやすいですけど、実感としてはそんなに来ないというか。

斉藤雄哉(G):数字だけ見てもよくわからないよね。

荒谷:やっぱお客さんの前でライブをした時に、「こんだけ来てくれたんや」って景色を目の当たりにして、はじめて実感が沸くんですよね。

ーなるほど。

荒谷:ただ、SNSでこんなに聴いてくれている人がいるんやっていうのは感じました。

ーストリーミングで思わぬところにも届いていた?

荒谷:そうですね。去年台湾に行った時も、既に知ってたよってお客さんがいて。

斉藤:東京でライブした時もそうやったよね。『SHRIMP』を出した年の3月に初めて東京でライブしたんですけど、それまで福岡でライブをしてもお客さんは10人くらいしか来なかったのに、東京では俺らを目当てに来てくれた人が90人くらいおって。東京のほうが来とるやんけって(笑)。

荒谷:福岡が地元なのにね。そういうのは、ストリーミングやSNSのおかげだなと思います。

ーそして今回「rendez-vous」がPOWER PUSH!に選出されましたね。

野元喬文(Dr):スペシャの人が前から気に入ってくれていると聞いて、凄く嬉しいです。

田中慧(Ba):おばあちゃん家でスペシャが見れるので、僕は夏休みとか小さい頃に帰ったらPOWER PUSH!とか聴いたりしていて。感慨深いですね。

荒谷:うちも入ってるから、見れるけん。

ーそれだけ影響力があると。ちなみに「rendez-vous」はどんなところから制作が始まっていきましたか。

荒谷:これは詞先の曲です。頭の<晴れた夜空 雲の大陸は/浮かんで消えるの 夜な夜な>っていうフレーズが、夜川を歩いていて思いついて、そっから作っていきました。デモは去年からあって、それから1年くらい手をつけず寝かせてたんですけど、今回リリースするにあたりみんなでアレンジしていきました。最初はメロウな感じの音数が少ない曲で、ピアノでしっとり聴かせる弾き語りに近い曲でした。

ーその質感は少し残っていますね。

荒谷:そうですね。その軸を残しつつバンドで音を足していったんですけど、初めはギターを入れる時のアレンジが大変で。そこから「歪み入れようよ」ってアイデアが出て、ドカーン!とギター入れたらハマってこの形になりました。

斉藤:たぶん、眠かったんだよね?

ーそれで大きい音を出したってことですか?(笑)。

荒谷:(笑)。いや、でも、歪み好きやもんね?

斉藤:そう、好き。Radioheadもそうだしね。ジョニー・グリーンウッドとか、ジョニー・サンダースとか、ジョージ・ハリスンとか、僕が影響されているギタリストはぶっ飛んでる人多いから。

ーなるほど。

荒谷:最初にイントロが流れるところで、シンセのメロディに被せてギターの歪みで追っかけているのも、結構その場の勢いと雰囲気で決めました。

ーリズム隊は肉付けする時に何を意識しましたか。

田中:あらちゃんからデモが来た時に、もう基本になるものがあったので、それを大きく変えるつもりはなかったんですけど...作っている内にギターが歪み出しちゃったんで。

荒谷:「出しちゃった」って(笑)。

田中:それで皆もはっちゃけちゃおうみたいな感じになっていって。自然とベースも歪んでいったし、シンセベースも音色が歪んでいきました。

斉藤:サブベースっぽく、だんだんブリブリになったよね。

田中:そうそう。で、最終的にはベースもファズをかけちゃおうってなって。一番最後、抜ける前のエレキベースはめちゃくちゃファズをかけています。一応フレーズは弾いているんですけど、馬鹿じゃねえのか?っていう感じの音になっています(笑)。

野元:ドラムもあらちゃんが持ってきたパターンをそのまま叩いているんですけど、リズムマシーンがレコーディングスタジオにあって、今回の制作はそれが大きかった気がします。基本的に均等にリズムが並んでいるんですけど、ハットだけ別で打ち込んでいるので、よれがあるんです。

田中:それで独特のノリが生まれたよね。

野元:うん。グルービーになったのかなと。あと、基本ドラムパターンはシンプルで、スネアもいらないものは取っています。そのスネアがないところでタメて、次の一発目でガーンと来るのが気持ちいいですね。

ー空間を綺麗に聴かせている作品になっていると思います。

荒谷:ギターもシンセみたいに使っているところがあって、俺はあんまりギターが上手くないんですけど、簡単なフレーズで埋めていくというか。

斉藤:2音だけ使って、あとはディレイで埋めたりもしてますね。

荒谷:そういう工夫があって、空間に関しては、ここはいる、ここはいらないっていう判断をその都度して削ったところがあります。

ー「rendez-vous」のMVは、街の風景から始まり、宇宙、大自然、満天の空というふうに、次々と情景が移っていきますね。

荒谷:監督さんが曲を聴いて、そこで浮かんだイメージを僕達に提案してくれたんですよね。結構付き合いの長い監督なので、俺達もノータッチというか、任せようという話をしました。

野元:後ろにスクリーンがあって、その前にハリボテみたいな感じで電車の室内のセットを用意して。撮っている時は完成がわからないので、大丈夫なのかな?とも思ってたんですけど、終わって見たら凄く良い映像になっていました。僕はずーっとクッキー食ってただけなんですけど。

荒谷:いやいや、ドラム叩いてたやろ?(笑)。

ー(笑)。

荒谷:凄く素敵な作品になりましたね。

野元:それに世界観が合ってるよね。

ーまさに。あの映像も幻想的に仕上がっていて、それはyonawoの作品からも感じる要素です。

荒谷:うーん、これが武器やぞ!みたいなことは特に考えていないんですけど、もともと4ピースやったのが今は3ピースで、最小限じゃないですか。自分は、魚を釣ったら魚料理より刺身の方が美味しいと思っているタイプやし、肉料理より焼肉とかの方が美味しいと思うタイプやし、レコーディングとかでも自分たちがやらへん楽器とかをそんなに入れずに、これだけでどれだけ勝負できるか?みたいなのはめっちゃあります。言うたら、ギター弾きたくないくらい……なんて言うんやろ(笑)。足し算、足し算して美しいよりも、引き算して美しいのを目指したいです。

ー『明日は当然来ないでしょ』って、素晴らしいタイトルですよね。

荒谷:ありがとうございます。「いや、明日は来るでしょ?」って言われるんですけどね。

斉藤:(笑)。

ー詩的だし、批評的だと思います。

荒谷:僕は国語が大嫌いで、高校までまともに授業を聞いてなかったんですけど、高校を卒業する頃に読書にのめり込むようになって。西加奈子さんの『サラバ!』にめちゃくちゃはまって、そこから J・D・サリンジャーさんとか、村上春樹さんとかを読むようになりました。あと、村上龍さんも好きです。

ーああ、村上春樹のニュアンスは少し感じますね。アルバムを通して本当に言葉が美しい作品だと思います。

荒谷:「rendez-vous」もそうなんですけど、歌詞は見たまんまの情景を言葉にして、そこから自分の頭の中で広げて広げていくことが多いです。あくまでもきっかけは現実にあって、そこにファンタジーの要素が入っていく感じです。

ー幻想小説的であり、官能的ですね。それは荒谷さんの表現にあるものですか?

荒谷:そうですね。アルバムのコンセプトが決まっていたわけではなく、結果的にこの形でまとまったものなので、その感じは僕の中にある表現なんだと思います。それこそ僕のルーツで挙げた『千と千尋の神隠し』をはじめ、ジブリの作品は小さい頃から何回も見てきたし、ああいう世界観は自分の中にずっと生きているものなんですよね。

ーアルバム全体で言えば、ところどころ遊び心を感じる音が入っているのが良いですね。「生き別れ」に入っているのは、シタールの音ですか?

荒谷:そうです。最初に録ったものには、僕がシンセを入れていたんですけど。たまたまレコーディング・スタジオにエレキシタールがあって、雄哉にちょっと弾き直してよって言って入れてもらいました。「生き別れ」は『風立ちぬ』のサントラを聴いた時に、マンドリンの音がめっちゃいいなと思って作った曲です。

ー作品を通してサウンドの面で意識したことはありますか。

斉藤:歌詞に寄せるアレンジを心がけて音色を選んでいきました。たとえば「天神」だったら、曲を聴いた時に昼から夕暮れにかけての空の色の移り変わりが浮かんできたので、それをみんなに共有してサウンドで表現していきました。

田中:アスファルトの上に立って、そこから見上げた街の景色というか。上空の視界に広がっているビル群と、その隙間から見える空を思い浮かべてましたね。

荒谷:その感じで、時間経過が伝わるようなアレンジがいいねって話して。

田中:それで最後の転調した後の楽器の動きは、最初のサビとは変えています。転調後は黄昏っぽい音をイメージして、いわゆるエモい感じというか、そんなイメージで録りました。

ー最後の「告白」も凄く良い曲ですね。

荒谷:これはばあちゃん家の縁側で思いを馳せて書いています。日差しがあって、ぽかぽかしてて、そこにでっかいテディベアがいるんですよ。

野元:そうなんだ(笑)。

ー(笑)。福岡の景色や、そこで感じるノスタルジーが音になっていった?

荒谷:ですね。福岡は僕がずっと育ってきた街だし、子供の頃の記憶って思い出すと切ないけど、綺麗に見えるものだから。そういう意味では、福岡の街の中で感じるものは沢山あるんだと思います。

ー音楽の歴史的な観点で見れば、福岡は恒久的に優れたバンドを輩出してきた地域だと思いますが、yonawoは福岡のシーンから影響を受けているところはありますか。

斉藤:the perfect meっていう福岡のアーティストがいるんですけど、彼らとは昔から仲が良いです。たぶんあらちゃんは初めて行ったライブがthe perfect meのライブで、地元の小さいライブハウスに見に行ってましたね。それからライブハウス通うようになったよな。

荒谷:うん、そうだね。

ー音楽が盛んな街ですか?

野元:中洲ジャズとか、人が集まって音を楽しむようなイベントは頻繁にあったと思います。

斉藤:ミュージックシティ天神とかね。

田中:でも、あんまりシーンとかってなかったよね?

斉藤:そうだね。ライブで生の音楽に触れることは、ほとんどなかった気がします。ずっとYouTubeとかSpotifyで音楽を探したり、レコードを買って聴いていました。

荒谷:でも、The strypesのライブは行ったよね。

斉藤:うん。あとはAlabama Shakesとかね。でも、そういう海外のアーティストが来た時に行くくらいで、福岡のライブハウスで地元のバンドをめっちゃ聴いたってことは全くなかったです。それこそバンドのみんなで共有して、こんなバンドいたよって教え合うことのほうが多かったですね。

荒谷:なのでyonawoのバンド名になった、雄哉の幼馴染のヨナオくんから教えてもらったり、仲の良い人達で集まって音楽を共有してました。

ーだから皆さん聴いてきた音楽が重なっているんですね。

斉藤:そうなんですよね。

ールーツは実験精神旺盛なアーティストばかりでしたが、そうしたところに共感しているところはありますか?

斉藤:ああ、そうですね。割とそうかもしれないです。

荒谷:制作はめっちゃ楽しんでるよね。

斉藤:相当遊んでます。エンジニアも凄く面白い人で、「麗らか」では最後にドコドコっていう雷みたいな音が鳴っているんですけど。あれは最後に雷みたいな変な音欲しいねって言って、マイク1本立ててフロアタムを僕とのもっちゃんでドコドコ叩いて入れてます(笑)。

野元:めっちゃ叩いたね(笑)。

荒谷:雷を落としたかったんですよね。俺のイメージで、雷というか、地響きが迫りくる感じの情景が浮かんでいたので、最後に難しい作業をお願いしました(笑)。

ーその遊び感覚は、何が表れているんですかね?。

斉藤:楽しみたいだけだよね? 同じことやっても飽きちゃうじゃないですか。

荒谷:でも、慧はいつもとめてくれる側なので。僕らの遊びに「待った」をかけてくれるのが慧です。

ーベースが客観視してくれているのは、頼もしいですね。

田中:正直引く時があります。

荒谷:(笑)。でもさ、ハナレグミのレコーディング風景を見せてくれたことあるじゃん? その風景が凄く楽しそうで、凄く自由で、自分も曲を作る時には何にも囚われたくないから。自由な発想が一番良いと思うし、レコーディングの場では自ずと録り方もアレンジも自由な方に進んでいくところが僕の中ではあります。そうやって破綻せんくらいに遊べるのが一番やっていて楽しいし、きっと聴いてくれる人も面白がってくれると思う。

斉藤:たぶん、僕らは作っている時には誰かに聴かれることを想定していないんですよね。自分達のやりたいことだけをやる。「こういう風に聴かれたい」とか、そんなことは考えずに作るから、結果こういう音楽になっちゃうんですよね。

ーでも、出来上がりは美しい音楽になっていますよね。

荒谷:そうなんです。そこのバランスを、慧が取ってくれているってことです(笑)。

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【yonawoのルーツミュージック】

荒谷翔大(Vo)
Radiohead / The Bends
久石 譲 / 千と千尋の神隠し サウンドトラック

俺はぶっ飛んでるなと思ったのはRadioheadの『The Bends』。曲単体で言えば、7曲目の「Just」です。雄哉が弾いとったんですよね。彼がギターでコードを弾いていたのを聴いて、「何そのコードって!?」って思って。そのコード進行が衝撃的でした。あと、ジブリ映画が好きで、『千と千尋の神隠し』のサントラはずっと好きで聴いていて、今書いている曲にはその影響もめっちゃあります。


斉藤雄哉(G)
Radiohead / OK Computer

あのアルバム、音がおかしいじゃないですか。あの作品を聴くまでは、割といわゆる「UKロック」って言われるようなロックバンドを聴いていて、Radioheadも割と同じくくりにされるけど、聴いたら全然音が違うから「なんじゃこれ!?」って思って。ピコピコ言っているし、それまで聴いたことのない音が沢山入っていて何度も聴きました。

野元喬文(Dr)
Aphex Twin / Richard D. James Album

僕はAphex Twinの『Richard D. James Album』、その中でも4曲目の「Fingerbib」です。基本的にビートが激しいアルバムだけど、この曲だけ優しい感じなんですよね。ミュージック・ビデオも衝撃で、正直初めて聴いた時にはのめり込めなかったんですけど、何か不思議な感じに引き込まれて、聴き続けなきゃいけない気がしたというか...嫌いな感じじゃないなと思ったんですよね。で、変な感じがしているまま聴いていて、好きになったらスッと入ってくる音楽でした。

田中慧(Ba)
Portishead / Dummy

ここ1、2年Portisheadがめちゃめちゃ好きで、Massive Attackとかブリストル周辺の音をよく聴いているんですけど、Portisheadは特別ですね。元々暗めの音楽というか、どんよりとしていて土臭くい、じめじめしているイギリスの風土が感じられる音楽が好きで。『Dummy』に関してはそういった空気が濃縮されているように感じますし、それに細かな遊び心というかアイデアがとにかく素敵でかなり虜になってます。

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