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POWER PUSH! 2016年6月のアーティスト
明るい未来 / never young beach

明るい未来 / never young beach

アーティスト

プロフィール

2014年春に、安部と松島の宅録ユニットとして活動開始。暑さで伸びきったカセットテープから再生されたような奇特なインディ・サイケ・ポップ『HOUSE MUSICS』をダンボール仕様のジャケットで100枚限定で発売。ライブもせずに口コミで瞬く間に話題となり、ココナッツディスクなど一部店頭のみで販売し即完売。

2014年9月に阿南、巽、鈴木が加入し、現体制の5人組になる。9月に初ライブにして自主企画《Fight Club》を開催。2015年5月に1stアルバム『YASHINOKI HOUSE』をリリースしロングセラーとなり2015年上半期の『CDショップ大賞』ノミネート作品に選ばれる。7月末にFUJI ROCK FESTIVAL'15に出演。土着的な日本の歌のDNAをしっかりと残しながら、どこか海外の海と山が見えるような匂いを感じさせる。そしたら誰かが言った…「西海岸のはっぴいえんど」と。

2016年1月には『YOSHINOKI HOUSE』のアナログ12inch盤がリリースされた。

オフィシャルサイト

▼never young beach - 明るい未来

Power Push! Interview


昨年リリースしたアルバム「YASHINOKI HOUSE」で一気にその名を知らしめたnever young beach (通称ネバヤン)。今年も夏を前に新作をリリースした彼らに、PowerPush!でオンエア中の名曲「明るい未来」についてやバンドのこれまでについてざっくばらんに語ってもらいました。安部勇磨(Vocal&Guitar)、阿南智史(Guitar)、松島皓(Guitar)、巽啓伍(Bass)、鈴木健人(Drums)のメンバー全員が登場!

Text_加藤蛍 Photo_依田純子

―6月度Power Push!で絶賛O.A中の「明るい未来」。タキシード姿でバッチリ決めた皆さんの演奏パートと、モデルのKanocoさんと中村有さん演じるカップルによるパートが交互に映し出される構成となっていて。何度もリピートしてくなる素敵なMVでした。

安部:これは監督の安井達郎さんと僕とで大まかな構成を詰めて作ったMVなんですけど、当初の計画だと、僕が街をぶらぶら散歩したり、観葉植物に囲まれている自然体っぽい映像にしたいということだったんです。でも、散歩したりって普段からやっていることだから、どうせなら今までにやったことをないことをしてみたいんですってリクエストを出して。
鈴木:そうだったんだ。
安部:みなさん、僕たちの音楽性から自然体って形容してくれることが多いんですけど、ちょっと違う面を出したくて。THE STROKESのビデオで、メンバーがタキシード着て古い洋館で演奏しているかっこいMVがあるから、そういうことをやりたいんですって主張して、結局洋館は見つからなかったんで白バックになりましたけど。
松島:僕たちも初めて聞く話ばかりです。
安部:ぼろくて汚いチープな場所に、タキシードを着ている僕たちがいるっていうミスマッチを出したかったんですけど、結果的にゼクシイのCMみたいになりましたね。

―たしかに(笑)。でも、ちょうど出演されていたKanocoさんもご結婚を発表されたばかりなので、じつはかなりナイスなタイミングだったのかもしれないですよ!

安部:最初、カップルのシーンで自撮り棒を使いたいって安井さんに提案されて。ピンとこなかったんですけど、日本らしい文化だからって安井さんが絶対に譲らなくて。で、完成したMVを見たら自撮り棒がすごく活きていて、すごく良かったですね。

―いつも安部さんがそういう面はまとめるような役割なんですか?

安部:まとめるってことでもないけど、MVやジャケットを決めるときは、まずは僕にもらって、微調整して、メンバーに相談する、という流れが多いです。

―なるほど。基本的な話題になってしまいますが、もともとは安部さんと松島さんが別のバンドを組んでいたのがnever young beach結成のきっかけなんですよね。

安部:僕とまっちゃん(松島)が、前に同じバンドに在籍していて。そのバンドの後に、2人でやるようになって。しばらくしてから、ネットでバンドメンバーを募集して集まったのが、スズケン(鈴木)、たっつぁん(巽)、阿南の3人。
松島:募集した時点でライブが決まっていたから、とにかく人を集めないといけなくて。
安部:一緒にスタジオ入って、合いそうな人たちが残っていったという感じですね。

―現在の5人体制となって約2年くらいになりますが、バンド内での役割や、共有している意識などはあります?

安部:僕は、ダメだと思ったことは結構すぐ言いますね。あとは、never young beachの名前で5人が活動しているから、そこに自覚を持てっていうことは口を酸っぱくして言ってます。例えば、まっちゃんが鼻ほじりながら歩いてたってSNSで書かれたら、バンド自体にそういうイメージがついちゃうから。1人の無責任な行動や発言を、5人でシェアしないといけないから、そういうことはすごく言います。
鈴木:いつどこで誰が見てるかわからないからね。
安部:あとは、ミスにも厳しいですね。一回のミスで、このバンド良くないって思われるのは悔しいから。100%でやったライブを観た人に、好みじゃない、合わないって判断されるのは構わないけど。そうじゃない状態を作りたくないんですよね。
阿南:だいたい、怒られるのは僕かまっちゃん。
安部:たっつぁんとスズケンはたとえミスがあったとしても、自分で気づいて、反省するタイプ。僕もそっちのタイプなんですけど、阿南とまっちゃんはすぐヘラヘラするんですよ。そういうところが好きだし、かわいいって思うけど、ギタリストだから目立つんですよ。昔のライブ映像とかYoutubeで見ると、音外してたりとかするし(笑)
松島:あれはね、消してほしいですね。
安部:だから、ライブ中に何か気づいたらすぐ言います。でもそれが何回も重なると、爆発しちゃうんですけどね。

—メンバーやバンドのことを思うからこそ、なんでしょうね。そんな安部さんが逆に注意されたりすることってあるんですか?

安部:記憶の限りではないですね。
鈴木:行動の筋が通ってて、一貫性があるから、言われてもその通りだなってみんな納得できるんですよね。
安部:僕は時間に遅れたりとかしないタイプなんで、たまに遅れたりしても、普段の積み重ねがあるからみんな何も言えないんですよ。人間、積み重ねが大事です。それをね、わかってほしい。

—本当に家族っぽいというか、そういう関係性が浮かび上がってくるようです。

安部:ネバヤンはファミリーっぽいってたっつぁん言ってたよね?
巽:うん、そう思ってるけど、改めて言うと恥ずかしいね。
阿南:当たり前のように5日連続で会うとか、普通になってるもんね。
安部:本当の家族より家族っぽいですよ。僕、本当の弟に対しては、こんなに怒ったりしないですもん。だから僕が阿南と松島を怒るけど、裏では鈴木と巽が、2人のことをフォローしてほしいんですよ。それでも阿南と松島に響いていないなって思うと、鈴木と巽を怒ります。
鈴木:そうそう、結果、俺らにも飛び火してくるから。やっぱりバンドって運命共同体なんですよね。

—そうやって関係性を構築していった上でリリースしたアルバムが「fam fam」(fam=固い絆で結ばれた仲間)っていうのも、なんだか納得できます。

安部:これは、バンドの関係性はもちろん、いまの僕が関わっている人たちのことでもあって。「YASHINOKI HOUSE」を発表して、環境がガラリと変わった1年だったんですよ。たくさんの人と出会う中で、素敵な人としか一緒にいたくないなって心の底から思うようになって。やっぱり、ダサいと感じる人には、そう感じさせる理由がハッキリとあるんだっていうこともわかったし。だからこそ、いま一緒にいてくれる人たちのことを考えて。

—ジャケットのイメージもかなり変わりましたね。

安部:ピンクで、派手にしたかったんです。「YASHINOKI HOUSE」がキャッチーだったから、同じテイストで揃えてイメージが固定されてしまうのは避けたかったので。僕たちはいろんなことが出来るんだよ、というのを提示したかったという気持ちも大いにあります。

—今年もこの時期のリリースだったので、この夏の1枚になりそうな予感がとてもしますが、夏という季節は意識しているんですか?

安部:最初は全然そんなことなくて。むしろ、12月に出したいって提案したこともあったんです。冬の歌もちゃんとあるし。でも、マネージャーさんが「やっぱり、ネバヤンは夏でしょ」ってことで決まりました。僕ずっと夏が好きじゃなかったんですけど、最近はもう、夏にしかアルバムを出したくないなって思うようになってきていて。
鈴木:うん、賛成。
松島:いいと思う。
安部:開放的でいいじゃないですか。日本人が、外国の人と同じテンションになれるのって夏くらいですしね。夏は生命力にみなぎってて、パワフルで。僕らも、タフで、常に生き生きしているような、そういうバンドでありたいって思っているので。どこかで一度、なかやまきんに君とか、照英さんとかが再評価される流れが来て欲しいって真剣に願ってますよ。ネバヤンってファッション的なバンドとしてカテゴライズされることも多いけど、服が好きなのは息を吸うくらい当たり前のこととして前提にあって。その上で、寝ないでゲームしたいし、みんなで大富豪とかしたいし、すた丼も食べたいんですよ。別におしゃれでもなんでもないんですけど、そういう本質の部分を気づいてくれる人は、気づいてくれてるから。核の部分は変わらず、ダサいことは絶対にしたくないし、常にかっこよくありたいと思ってます。

—精神的な意味で、どんどんマッチョになってきてるんでしょうか。

鈴木:根っこは変わらないけど、音的なものも変わってきてますね。昨日レコーディングした曲とか、かなり筋肉質でしたし。
安部:やっぱり、僕らは違うことがやりたいから。いま、こんなことやってる人いないなーってことにトライしたい。僕らがやれば、絶対にかっこいいものになるっていう自信もあるし。
巽:早くライブでやりたいよね。
安部:僕らの持つポテンシャルで、より多くの人が聴いてくれるように最善を尽くしたいんです。僕らだけが楽しいっていうのは、ちょっと飽きてきて。わかる人だけわかればいい、じゃなくて、わからない人がパッと聴いてもかっこいい。そんな風になりたいんです。

—きっと、そんな存在になっていくんじゃないかなって思いますよ! 今年の夏も、良い音をたくさん鳴らしてくれることを期待しています。フェスやイベントなどにも出られますしね。

安部:そうですね、ライブはたくさんやります。キセルと共演できたり、曽我部さんに「ネバヤンはダメなところがひとつもない」なんて言葉をかけていただいたり、最高の経験をしているので。今年も、さらなる良い思い出を作りたいですね。

—メンバーさんへのお説教は挟みつつ?(笑)
安部:一緒にいる限りは、一生怒ると思います。僕の歌は、彼らの音の響きにかかってくるし、僕の声はみんなの一部だし、みんなの楽器は僕の一部だから。どこかがずれたら成立しないので。

PowerPush!恒例企画 お祝いケーキSHOT

【never young beachのルーツミュージック】は次のページで!

【never young beachのルーツミュージック】

安部勇磨(Vocal&Guitar)
THE HIGH-LOWS『バームクーヘン』

兄ちゃんに教えてもらって聴いたのが一番最初。すごいロックだけど、レコードで聴きたい感じというか、生活になじむ。うるさくないし、メロが童謡っぽくて。言ってることも簡単な言葉で拙いけど、真理ばかりを突いていて。最近また、改めてこの人の言葉遣いすごいな、と再認識しているところです。

阿南智史(Guitar)
THE STROKES『Is This It』

今でもたまに聴きます。そのたびに、シンプルでかっこいいなって。リードギターが2人いるので、1人で弾くところを2人で弾くと、響きや聴こえ方が全然違うんだな、ということをストロークスから学びました。

松島皓(Guitar)
The Band『カフーツ』

親が好きだったみたいで昔から家ではThe Bandやビートルズが流れていたから自然な成り行きで聴くように。おそらく母のお腹にいた頃から聴いてたんじゃないかと思うので、僕の弾くギターが古いのも、きっとそのせい。今でも好きで、よく聴きますね。

巽啓伍(Bass)
『グッド・ウィル・ハンティング-旅立ち』サントラ

小学生の時に母親と一緒に観ていて流れてきたのが、この映画のサントラに入っているエリオット・スミスの曲。そこからデヴェンドラ・バンハートのようなフォークっぽい音楽に入ってるベースが好きになるきっかけに。弾きすぎないけど存在感があるベースというスタイルは、影響を受けています。

鈴木健人(Drums)
BLANKEY JET CITY『C.B.Jim』

高1の時に中村達也さんがきっかけでドラムに興味を持って。彼のことを色々と調べたりする内に、レッドツェッペリンを知ったり、いろんな音楽を知る機会をもらいました。たまにDVDを観ては、最高だって心の中でガッツポーズしてます。

番組情報

POWER PUSH!

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毎月注目アーティストの一曲をピックアップし、
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