東京スカパラダイスオーケストラ
至福のパーティータイム――東京スカパラダイスオーケストラ


我らがアジテートマン、冷牟田竜之のシャウトに一気にフィールドに手拍子が沸き起こる。白いジャケットに黒のスラックスに身を包んだ10人の猛者によるアグレッシヴなグルーヴに、のっけから一気にフィールドが巨大なダンステリアに豹変したスカパラのステージ。「今日は最後まで楽しんで欲しいけど、まずはみんなの声が欲しい!」との冷牟田のアジに応える形で、本日最初のコール&レスポンスが生まれる。そのまま男気溢れる痺れるほどにカッコいい音色のスウィングが放たれる“5 days of TEQUILA”、谷中がバリトンをマイクに持ち替え客を煽りまくり、そして踊りまくる“A Quick Drunkard”と、お馴染みのスカパラFESチューンで完璧なパーティー空間を作り出していく。

「雷雨のNYセントラルパーク(でのライヴ)も凄かったけど、濃霧の山中湖も凄いぜ! 霧を吹っ飛ばすように楽しんでくれよ!」という谷中のMCに、さらに加熱するオーディエンス。ミドルテンポの裏打ちが気持ちいい、スカパラの中では穏やかな楽園スカチューン“Call From Rio”&“Walk Between The Raindrops”、ホップするホーンズがフィールドを大きく跳び跳ねさせる軽快なポップ・チューン“Natty Parade”と伸びやかなパーティー・タイムを挟むと、「戦うように楽しんでくれよ!」という谷中のシャウトを機に、“ルパン三世’78”から再び高速ビートと鋭いサウンドで容赦なくカオティックなまでの狂騒空間へと叩き落される後半戦へ。ギター加藤隆志が掻き鳴らす眩暈のするようなギターに始まる“White Light”に、オーディエンスは完全にスパーク状態。周りの仲間と円を描いてくるくる回る光景も生まれるなど、みんながみんな、ステージから放たれるパーティーチューンにすべてを開放して踊りまくっている。単なるオプティミストでは決してない、悲しみも苦しみもすべてを受け入れ超えてきた百戦錬磨の男達が鳴らすスカは、他の何よりも強く、アッパーなエネルギーを我々に与えてくれる。「生きていてよかった」と素直に思わされる幸福な瞬間――音楽の力を信じられるのは、こんな瞬間だ。ラスト“Tongues Of Fire”の何かに挑むような尖ったグルーヴに最後のガソリンを注がれ炎上、パーティーは最高潮に達したままに終宴。谷中の言葉通り「戦うように」全力でハピネスを獲得したフィールドには、音が鳴り止んだ後も熱い興奮が渦巻いていた。
M-1 太陽にお願い
M-2 5 days of TEQUILA
M-3 A Quick Drunkard
M-4 Call From Rio
M-5 Walk Between The Raindrops
M-6 Natty Parade
M-7 ルパン三世'78
M-8 White Light
M-9 Tongues Of Fire