Ken Yokoyama
我らがアニキ、Ken Yokoyama参上!



夕暮れに近づき、グッと涼しくなってきた会場。しかしマキシマム ザ ホルモンで沸騰したフィールドの熱気が収まる気配はない。スタート前から湧き上がるOiコール。そして大歓声の中、我らがアニキ=Ken YokoyamaとKen Bandがステージ上に登場!
「Hi, Are you ready? まずシングルの中から行きます! レッツゴー!!」
横山の掛け声と共に、抜群の疾走感で一気に駆け抜ける“Pressure”がスタート! 続いて“Jealous”の爆裂するリフでステージ&フィールド両者のテンションはあっという間に最高潮へと上り詰め、オーディエンスの拳が一気に上がる。そしてそのまま“Not Fooling Anyone”へ。横山特有の絶妙な切なさを湛えたメロディが、軽快なビートに乗って空へと放たれる。3コードで体現されていく衝動や疾駆するビートもパンクの醍醐味だが、やはりこういう宝物のように美しきメロディが、彼の大きな魅力なのだ。そして多くの人間が彼の虜になるもうひとつの理由、横山の人間性がそのままライドオンされたような情緒深く、強い音色のギターソロ――それが大きな情景を描き出しながら、フィールドに響きわたる。
普段は白でプリントされている顔部分を茶色くプリントしたKen Tシャツを「日焼けKenちゃん」と無邪気な笑顔でアピールする、彼のチャーミングな人柄が表れたMCを挟んだ後、“Summer Of ‘99”へ。真夏の熱気も焦がすような爆発力のあるパンクチューンが、迫りくる秋を拒むかのようにフィールドを燃やす。片足を一歩前に出して前傾気味にマイクに向かい、目の前のキッズに向かって音楽を届けていく横山。それに全身で応えるように、オーディエンスの手が上がり、身体が揺れている。
富士山ネタにちなみ、「俺が今思いつくのは……♪フジ〜サファリパーク!」と歌う横山。すかさずスクリーンに大写しになる、ステージ上に置かれたトラのぬいぐるみ……芸が細かい。そんなコミカルなMCとは裏腹に、9月5日リリースのアルバムから、シャウト気味に発せられる強い歌と高速ビートが一気に気持ちを持っていくタフなアッパーチューン“Why”を初披露、そして重いギターの唸りから爆裂するカオスに突入する“Running On TheWinding Road”へと続いていく。
その後、横山による黒柳徹子のモノマネというプレシャス(?)な余興を挟んで鳴らされたのは、なんとHUSKING BEEの名曲“Walk”のカバー! あの時代に青春を過ごした自分のような人間にとっては思わず涙がこぼれてしまうような、素敵なプレゼントをもらった。ラストは“Believe”。日々を生き、メロディを作り、仲間と鳴らし合い、そしてギターを持ってステージに立つ。若い時から強い信念を持ってそれを繰り返してきた彼の人生が、そのまま音になって放たれていく――横山の音楽が喜怒哀楽のすべてを鳴らしてしまうのは、だからなのだ。
やさしくて強い、まっすぐに前を見つめて歌う横山の顔が、最後までスクリーンに映し出されていた。
M-1 Pressure
M-2 Jealous
M-3 Not Fooling Anyone
M-4 Summer Of '99
M-5 Ten Years From Now
M-6 Why
M-7 Running On The Winding Road
M-8 How Many More Times,
M-9 Walk
M-10 Believer