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HY、沖縄の風を山中湖に
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だんだんと肌寒くなってうす闇がかかり、照明の光もまぶしくなってきた。そんな幻想的な荘厳さを増してきたMOUNTFUJI STAGEに次に登場したのは、琉球音階とミクスチャーロックをかけ合わせたハイブリッド・ロックバンド、HY。ある意味、かりゆし58、Coccoと今日のSWEET LOVE SHOWERを彩った沖縄勢のトリとなるバンドである。三線が特徴的な沖縄民謡のSEで登場したHY。はちきれんばかりの拍手が彼らを迎えると、早速感極まったのか、ヴォーカルのHideは、「盛り上がってますかー?」といきなりステージを飛び降り、最前列でハイタッチしまくっていた。
 
初っ端から“フェイバリットソング”“ホワイトビーチ”と、ライヴでは定番のハイテンションな曲を続け、観客をあっという間にタテノリの波の中へと誘い込んだ。そんなサービス精神あふれる彼らに、観客も大合唱で応える。ワンマンのライヴにも劣らない盛り上がり方は、さすがという感じだ。続いて、これも定番のスローバラード“canvas”でしっとりと会場を沈めた後、「今日はたくさん新曲を持ってきたんだよ。ぜひ聴いて欲しい」と愛する人との未来を歌った優しいポップ“未来”と、環境問題を歌ったタイトルもまだないできたての新曲を披露してくれた。純粋なまで希望と未来を信じる素朴な、しかしとても大切なメッセージは、下がりゆく外気の気温とは裏腹に、僕らのこころをほっこりと暖かくしてくれる。沖縄なまりの柔らかなMCもまた、その暖かさの一因だろう。
 
「今日の思い出を作らなきゃダメだよ! 私はこんなに踊れたの、俺はこんなに凄かったの。そのために踊るのはどう? 歌ったらどう?」。そう言って“HY(ハート)SUMMER”で再び会場を沸かせて帰って行ったHY。最後の最後までオーディエンスを楽しませることに懸命に、大切なメッセージを伝えることに真摯に。妥協のない彼らだからこそ胸に響く楽曲の数々だった。
 
気づけばもう辺りは夜の帳が下り、初日のSWEET LOVE SHOWERも最後の佳境を迎えつつあった。
  

セットリスト
M-1 フェイバリットソング
M-2 ホワイトビーチ
M-3 canvas
M-4 未来
M-5 (新曲)
M-6 HY(ハート)SUMMER