チャットモンチー

チャットモンチーが鳴らした「ドラマティックなリアル」
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17時5分。夕刻のLAKESIDE STAGEは、昨日と同じく霧雨に包まれ、気温もグッと下がってきた。それでも多くの人がTシャツ1枚という臨戦態勢でチャットモンチーのライブを待ちわびている(くれぐれも風邪をひかないように!)。デビューから2年弱、ひと時も止まることなく驚異的なまでのスピードで進化を続けている彼女たちは、早くも日本のロックシーンの中心にその立ち位置を築こうとしている。
 
3人がステージに現れると、オーディエンスの期待感が強く込められた歓声と拍手が起こる。それに応えるように1曲目の“女子たちに明日はない”、続く“恋の煙”で重量感のあるサウンドと透徹した美しさが宿ったメロディをオーディエンスの耳に刻みつける。何しろ橋本絵莉子の切迫した声にはいつも強く胸を締め付けられる。なんだろう、恋に彩られる人生の儚さと深遠を教えられるようなこの感覚は。そして、ロマンティックな世界観にロックのリアリティを吹き込む3曲目“バスロマンス”を聴きながら思った。ああ、チャットモンチーの3人はありとあらゆる物事の本質をつぶさに見つめながら、その心と身体を躍動させているのだ、と。だから、彼女たちはこんなにも「ドラマティックなリアル」を音楽に乗せることができるのだ。そして鳴らされた、ニューシングル“橙”。スケールの大きさが印象的なこのロックバラードに、彼女たちの充実した現在地を知る。
 
ラスト2曲はトリッキーな構成なのだけれど、最終的にはものすごく気持ちのいい場所に導いてくれるという「チャットモンチーのカタルシス」がみなぎる“とび魚のバタフライ”と“シャングリラ”。気づけばデビューから最新まで、シングルに収録された曲だけで多面的なライブを展開していた。百戦錬磨のライブバンド&アーティストが数多く集結したSWEET LOVE SHOWER2007もいよいよ佳境を迎えようとしている。そして、この日の出演者の中で唯一女性だけのメンバーで構成されたチャットモンチーは、その独自の存在感を豊潤な音楽によって示してみせたのである。
 

セットリスト
M-1 女子たちに明日はない
M-2 恋の煙
M-3 バスロマンス
M-4 橙
M-5 とび魚のバタフライ
M-6 シャングリラ