THE BACK HORN
戦う君よ
山下達郎
希望という名の光
大塚 愛
ゾッ婚ディション
東方神起
時ヲ止メテ
Perfume
ナチュラルに恋して

MUSIC VIDEO PROGRAM

ナツカシ☆ビデオ Billboard Hits

BBS

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PROGRAM INTRODUCTION

毎月、過去のBillboad Hot Chart からある1週を選んでミュージックビデオで紹介します。
http://www.billboard-japan.com/
情報提供:

ON AIR TIME

初回放送:
毎月第1日曜日17:00〜17:45
リピート:
なし

ON AIR INFORMATION

3月7日オンエアのBillboard Hitsは1989年3月4日付けのBillboard Hot 100 チャートをオンエアします。
>> 詳しくは当日のオンエアリストをチェック!

1989年3月4日付 Billboard Hot 100

1位 Lost In Your Eyes, Debbie Gibson
2位 The Lover In Me, Sheena Easton
3位 Straight Up, Paula Abdul
4位 The Living Years, Mike
5位 You Got It (The Right Stuff), New Kids On The Block
6位 Wild Thing, Tone-Loc
7位 What I Am, Edie Brickell
8位 Roni, Bobby Brown
9位 Surrender To Me (From "Tequila Sunrise"), Ann Wilson
10位 Paradise City, Guns N Roses



以上のチャートからオンエア可能なミュージックビデオをお届けします。



チャート解説 by ROGER YAMAHA ( TURNTABLE LAB TOKYO / MOONWALK RECORDS)


1ヶ月ぶりのBillboard Hitsでございます。今回は1989年3月4日のチャートをお送りいたします。今から21年前、つまり昭和64年〜平成元年という日本人にとっては大きな区切りの年。そんな前提を踏まえて振り返ると、確かに時代が劇的に変化していたように思えます。日本の歌謡界を代表する歌手である美空ひばり、「鉄腕アトム」「火の鳥」などで知られる国民的漫画家の手塚治虫、松下電器創業者で“経営の神様”と呼ばれた松下幸之助らが死去。昭和の終焉という言葉を想起させます。一方、世界的にはベルリンの壁崩壊という20世紀を代表する出来事がありました。現在につづく、新たな混迷の時代の幕開けです。ホーゥ・・・という感じ。

国内経済はというと、バブル崩壊寸前という状況。世相を反映した?事件のひとつに、 川崎市高津区の竹やぶで1億円の札束が発見される「竹やぶ騒動」なんてのもありました。青少年たちが近所の林を一斉捜索、見つかったのはボロボロのエロ本だけ!なんて結果に。騒動ではないものの「セクシャル・ハラスメント」も社会問題&流行語に。大騒ぎと言えば、ランバダ・ブームにテトリス・ブームなんてのもありました。

さて、「そんな」が「どんな」かわかりませんが、今週NO. 1の栄冠に輝いたの は"LOST IN YOUR EYES"。作詞・作曲・プロデュースも出来る16才の女の子!としてデビューしたDEBBIE GIBSONによる2枚目のアルバム"ELECTRIC YOUTH"からのファースト・シングル。この路線が売れないはずがない日本でもヒット。さらに翌年TBS系列で放送された浅野ゆう子、いしだあゆみ共演のドラマ「男について」のテーマ曲として使用された「ウィズアウト・ユー」は、山下達郎の曲にDEBBIE GIBSONが英詞をつけて、大ヒットしました。その後はアイドル路線からの脱却を目指し、DEBBIEからDEBORAHへと名前を変更したり、ゲイ・パレードに参加したり、ポロリしたりしつつも、現在まで歌手としてはもちろん、ミュージカルやテレビ等々の様々なフィールドで活動しています。

つづく第2位にランクインしたのはイギリス・スコットランド出身のSHEENA EASTONによる"THE LOVER IN ME"。スター志望の女の子が歌手を目指す過程を追うドキュメンタリー番組"THE BIG TIME"のヒロインに選ばれたのをきっかけに、1979年にEMIレコードと契約、1982年にリリースした2枚目のシングルが本チャートの第1位を獲得。その後もPRINCE、KENNY ROGERS、LUIS MIGUELといったプロデューサーやアーティストの共演も果たし、80年代を通じて数多くのヒット曲を生みました。ちなみに、名字のEASTONは(計4人のうち)最初の旦那さまのものですが、そのまま使用中。現在独身。

今週はなんと上位3曲は女性アーティストの作品です。第3位のPAULA ABDULによ る"STRAIGHT UP"はミッドテンポのダンス・トラック。オーディション番組"AMERICAN IDOL"黄金期の審査員としてご記憶の方も多いかもしれません。振り付け師 / コレオ グラファーとしてもキャリアを積んでいただけに、本作のビデオでもイントロからご 自慢のタップを披露。このモノクロ作品の監督はDAVID FINCHER。映画"SEVEN"が大ヒットする4年前の作品。PAULA ABDULの作品に関しましては、合計で4本手がけています。

ついでなので、女性アーティストの作品をザーッとやっちゃいましょう。
第7位の"WHAT I AM"はシンガーソングライターであるEDIE BRICKELLによる作品。ヒップホップ・ファンにはBRAND NUBIAN"SLOW DOWN"のサンプリング・ネタとしても知られていますね。いま聴いても全く違和感がないのは、その作風がいわゆる「オルタナティヴ」なものだからでしょうか?20年近く経った2008年に発表した作品(THE HEAVYCIRCLES)に、SEAN LENNONやMARTHA WAINWRIGHT、CIBO MATTOのメンバーらが参加したというのも納得。PAUL SIMON夫人でもあります。第9位は男女デュエット作品のバラード"SURRENDER TO ME"。MEL GIBSON、MICHELLE PFEIFFER、KURT RUSSELL主演の映画"TEQUILA SUNRISE"(1988年公開)のサウンドトラックより。HEARTのANN WILSON とCHEAP TRICKのROBIN ZANDERによる、ファンにとっては夢の競演です。

関係ありませんが、1989年に日本でヒットした女性アーティストの作品を見てみます と・・・斉藤由貴「夢の中へ」、宮沢りえ「ドリームラッシュ」、浜田麻里「Return to Myself 〜しない、しない、ナツ。」、SHOW-YA「限界LOVERS」なんて名曲がたくさ んありました。いずれも僕が「カラオケで歌いたい曲」です。キモチ悪いですね。以 上、女性作品でした!

ロックは???という方、第10位にウルさいのがいますよ。GUNS N' ROSESによ る"PARADISE CITY"です。同バンドの代表曲のひとつ。本作のミュージック・ビデオで すが、飛ぶ鳥を落とす勢いであった当時のバンドを取り巻く状況が盛り込まれており ます。「何だかスゴいことになっている」雰囲気を漂わせる作風は、ハードロック系 のビデオに多く見られる手法。スタジアムにコンコルドに失神に・・・と、純朴な少 年がついつい憧れてしまう光景に溢れています。ハードロックではないもの、第4位にはMIKE + THE MECHANICSによる"THE LIVING YEARS"が登場。イギリスを代表するプログレッシヴ・バンド、GENESISのオリジナル・メンバーであるMIKE RUTHERFORDと、B.A. ROBERTSONを中心に結成されたポップ・ロック・バンドによる大ヒット・ソングです。両者が父親の死をテーマに書いた詞は、当時高く評価されたそうです。気になる方は調べてみて下さいね。

ブラック・ミュージック界隈では、第8位にBOBBY BROWN "RONI"、そして第6位 にTONE-LOC "WILD THING"がランクイン。"RONI"はBABYFACEによる作詞・作曲ですが、 彼は前出のSHEENA EASTON "THE LOVERS IN ME"も手がけるヒット請負人。一方、 "WILD THING"は最高2位まで駆け上がりました。実は本作、VAN HALENの"JAMIE'S CRYIN'"をサンプリングしているのですが、両者間で紛争に発展、最終的にVAN HALEN 側へ18万ドル(2000万円強)を支払うことで解決しました。ちなみに、ROBERT PALMER "ADDICTED TO LOVE"の手法を流用したビデオにかかった費用はおよそ500ドル(6万円程度)だったとか。レーベルであるDELICIOUS VINYLの20周年を記念作品のひとつとして、2007年には"WILD THING"(PEACHES REMIX)がリリースされています。

つづいて忘れてはいけないのが、男性アイドル枠。いつの時代も同じです。第5位 に"YOU GOT IT (THE RIGHT STUFF)"を送り込んだNEW KIDS ON THE BLOCKは、アメリカ・ボストンで結成、1980年代後期から1990年代前半にかけて一世風靡したボーイ・バンド。日本でも熱烈な支持を受けたグループです。なんと現在までにアルバムを8000万枚以上売り上げているとか。1994年に活動停止、2008年に復活して現在も活動中。昨年はLADY GAGAらを従えたツアーも敢行されました。アイドル・パワー恐るべし・・・。



TEXT BY ROGER YAMAHA (TURNTABLE LAB TOKYO / MOONWALK RECORDS)