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2009/08/08

砂原良徳、ハラカミ・巡礼ら競演イベントで堂々復活ライブ

まりんは昨日8月7日深夜「SUMMER SONIC 09」幕張公演に登場。満員のフロアを天才的なパフォーマンスで魅了した。この後は8月9日の「WORLD HAPPINESS 2009」、8月14日の「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2009 in EZO」にも出演。各夏フェスに参加予定のある人はお観逃しなく。また音楽を手がけた映画「ノーボーイズ、ノークライ」は、8月22日よりシネマライズ、新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋ほかにて公開。

LIQUIDROOMの恵比寿移転5周年を記念したイベント「LIQUIDROOM 5th ANNIVERSARY」が8月5日に開催。砂原良徳、rei harakami、ASA-CHANG&巡礼、agraphが出演した。

定刻になるとざわめく場内の電気が落とされ、まずステージにagraphが登場。緊張した面持ちながらも着実なプレイで、デビューアルバム「a day, phases」から4曲を披露した。途中「人が多くてビビってます。そうそうたるメンツに混ざって、憧れのLIQUIDROOMでライブができてうれしいです」と初々しいMCを挟みながら丁寧に演奏するその姿に、会場からはあたたかい拍手が沸いた。

短い転換時間に続いて、ASA-CHANG&巡礼のパフォーマンスが開始。ASA-CHANGとU-zhaanの2人は、まず挨拶代わりとばかりにU-zhaanの叩くタブラのエキゾチックな響きが印象的な「背中」を演奏。その後ステージの中央にあぐらをかいた姿勢のまま、「はい、ありがとうございました。ASA-CHANG&巡礼でございます。だいぶ低い位置から失礼します」とMCへ。「次の曲はこの2人と真ん中の機械、『巡礼トロニクス』で頑張ります」と口にし、妙に機械的なサンプリング音を鳴らし始めた。

ASA-CHANG曰く「ネタに関しては内緒にしてください!」という大ネタ満載の「巡礼トロニクス」セッションを挟んで、歌モノ「日の出マーチ」や、最新アルバムのタイトルチューン「影の無いヒト」などを演奏。会場を浮遊感ある音で満たし、ステージを降りていった。

3番目の出演者はLIQUIDROOMのアニバーサリーイベントに何度も登場し、その天才的なプレイで毎回フロアを釘付けにするrei harakami。漆黒の緞帳がゆっくり上がると、今夜はどんな演奏を見せてくれるのだろうと期待するオーディエンスから歓声が巻き起こった。

「ハラカミさーん!」とあちこちから飛ぶ声に応えるように、「こんばんは。幕なんて降りてるからCORNELIUSみたいなことするかと思ったでしょ? やんないんですよ、ボクは」といつもどおりのシンプルな機材を自ら揶揄する。舞台上には、RolandのVS-2000CDが載る小さな卓が1台のみ。ここからrei harakamiのすべての音が生み出される。そして卓に前屈みで向かって体を揺らしながらテンションのきつい音を鳴らし始めるハラカミに、呆然と魅入る観客。アタックが強くビートが強調されたその音は、攻撃的かつ心地よい水の流れのようだ。

3曲ほど演奏するとマイクを取り、「みなさんが気になるのは、今日は本当に砂原さんがやるのかと! 本当に来てるのか! ということだと思いますが、さっきはちゃんといました」と会場を笑わせる。そして「毎度毎度代わり映えのしないことばっかりやってますけど(笑)、たまには代わり映えのあることを」と言ってASA-CHANGとU-zhaanを呼び込んだ。

ASA-CHANGが「新生ヤノカミっつってね(笑)」と口にしたら、ハラカミが「矢野さんに言わせると、ボクはリズムがよれない、ミスタッチがないってとこがいいんだそうです。まぁ(VS-2000CDに)ありませんからね! ミスタッチするようなところ」と苦笑しながらエピソードを明かす。その後3人が奏で始めたのは、意外にも美空ひばり「愛燦燦」のカバー。ASA-CHANGのボーカルにハラカミの演奏とU-zhaanのタブラが絡むという、なんともアバンギャルドなアレンジの歌謡曲に、オーディエンスからは爆笑と拍手喝采が沸いた。

ハラカミは「今日はこれを演れたんで、すっかりやった気になってます。本当はASA-CHANGに土下座しながら歌ってもらったら面白いなって思ってたんだけど」と満足げに語った後、再び1人で孤高の音を鳴らし、笑いと感動をもたらしたステージに幕を下ろした。

そしてこの日のラストアクトは、2002年の「electraglide」以来2回目のソロライブとなった砂原良徳。7月29日に8年振りのニューアルバム「No Boys, No Cry Original Sound Track Produced by Yoshinori Sunahara」をリリースしたばかりとあり、観客の期待はいやがおうにも高まる。客電が落ちると、この日一番の大歓声が怒号のように響き、それを合図にするすると緞帳が上がる。

シンプルだが印象的な映像を使用した演出ののち、ステージ下手から砂原が現れると、もう一度大きな歓声が会場を包み込んだ。

この日のライブは久川大志(ARM)をサポートを迎えた2人体制で演奏。砂原の、肩をひねるような独特のプレイスタイルは健在で、「earth beat」「lovebeat」などの代表曲や、ニューアルバム収録の「Wave Motion」などを流れるように披露していく。また音楽にシンクロするように移り変わる映像も限りなくスタイリッシュで、緻密に構築された砂原らしい世界感を演出する大切な要素となっていた。

そしてすべての曲を演奏し終えると、最後の曲のラストトーンが響き渡る中さっとステージから去り、約1時間におよんだ復活ライブは終わりを告げた。ブランクがあったとはとても思えない、ただただ圧倒的に素晴らしい音で満たされた空間をプレゼントしてくれた砂原に、観客は大きな拍手で感謝の気持ちを表した。

フロアからは、当然のようにアンコールを求める手拍子が起こる。しかし客電が点き、退場アナウンスが流れても、砂原はステージに現れない。「まりーん!」「出てきてくれまりん!」と悲鳴のような叫びがあちこちから上がり、鳴り止まない拍手が飽和状態を迎えると、砂原が小走りでステージ中央に登場。マイクも持たずに、「今日はもうここ使えなくて、アンコールができなくてごめんなさい! みんなありがとう!」と両手をメガホンのようにしてオーディエンスに感謝の気持ちを伝えるという、なんとも“らしい”挨拶で、この日のイベントは大団円を迎えた。



■関連アーティスト

agraph
ASA-CHANG&巡礼
rei harakami
砂原良徳

(ナタリー)

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LIQUIDROOM 5th ANNIVERSARY@リキッドルーム恵比寿

■Y.Sunahara/rei harakami/ASA-CHANG&巡礼/ag...

送信者 in/flux:2009年08月08日 17:33

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